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2007/6/17開始 2007/8/10改装&リネーム                                                                    ©2006 Actozsoft, All right reserved. ©2006 Gamepot Inc, All right reserved.
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ラテール創作小説 第1部 です。


気がつくと妄想シリーズも6話目となりました。

今回は若干のネタばれを含みます。
読んで下さる方はいつもどおり、つづきをどうぞ。






ラテール
ジエンディア サイドストーリー
         ~メイリーナ~

『第6話、桜の木の下で』


メイリーナが龍京を出る頃には日が沈もうとしていた。

[赤いさとうきび畑]

(わぁ・・・)

夕焼けの空の下、メイリーナの眼前には赤く染まったさとうきび畑が
どこまでに続いていた。

(いけない、ゆっくりしてる場合じゃないわ)

さとうきび畑を尻目にメイリーナは歩を進める。

『おっと、ここは通さないよ。』

帽子をかぶったかぼちゃのモンスターが少女の行く手を遮る。

「ごめんなさい、私は今急いでるの。邪魔をするようなら容赦はできないわ。」

その言葉を聞いてかぼちゃのモンスターの王、『キングパンプキン』は額に青筋を立てる。

『お前みたいな小娘に随分なめられたもんだね。お前達、やっちまいな!』

キングパンプキンはメイリーナに持っている扇子を向ける。
それを合図に手下のパンプキンたちが襲いかかった。

『キキー!!』

パンプキンが手元の扇子を振るうと風が舞い起きる。
メイリーナはそれを手元の盾で防いだ。

(これだけ多いと一体ずつ相手にしてるとキリがない。こういうときは・・・)

風がおさまった瞬間を狙い、メイリーナはパンプキン達の間を駆け抜ける。

(一気に頭を叩く!)

パンプキン達が起こす風がメイリーナの、衣服や頬を傷つけたが、意に介さず、一気に
キングパンプキンの元までかけよった。

『おのれ!』

キングパンプキンは扇子を振るう。

それより一瞬早くメイリーナはキングパンプキンに向けて跳躍しながら、真下から
切り上げる。

「ライジングクラッシュ!」

その結果、キングパンプキンは体を真っ二つに切り裂かれて落下した。
それを見た、パンプキン達は一瞬戸惑い、やがて飛び去っていった。

(ふぅ、先を急がなくちゃ・・・)

進むメイリーナの前に桜が立ち並ぶ、湖が広がっていた。


[桜木の湖]

湖の麓にはイリスの石塔が建っていた。メイリーナはその前に立ち、目を閉じ、耳を澄ます。

『・・・アオイチ周辺の桜と湖はとても美しいところです。
私はこの景色に一目で惹きこまれました。

特に、静かな場所が好きなムーウェンは、すごく嬉しそうでした。
普段は無愛想だったレビ様も、桜の木の下で気持ちよさそうに寝ていました。

アオイチに行くときに、風景を見ながらのんびりするのも良いかもしれませんね。』

そこで言葉は途切れた。

(イリスがここを通ったのは間違いないみたい。それにしても綺麗・・・)

辺りは暗くなり、湖面には空に浮かぶ三日月が映っている。
その周りにはライトに照らされた夜桜があり、風を受けて揺れていた。

(少しだけここで休んでいこう。)

メイリーナはその場に腰を下ろし、石塔にもたれかかる。
桜の木のさざめきが眠気を誘い、やがて少女は小さく寝息を立て始めた。

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[龍京]

ティニアはジョッシュの手当てを一通りすませた後、メイリーナの部屋に様子を伺いに
いったが、既に部屋はもぬけの空だった。

(おそらく宿を抜け出して、アオイチに向かったのね。)

ティニアは自分のうかつさを嘆きながら、龍京の町の入り口に向かっていた。
そこには水色のテントが立っており、、ティニアはその中に入る。

『超時空ネットワークプロトコル受信中・・・。H-E-L-L-O、リムアです。』

「リムア、アオイチまでお願い。」

『了解しました。アオイチへの・・・ゲートを開きます。』

出現した光の柱にティニアは入る。

(メイちゃん・・・か。)

ティニアの頭に以前離れ離れとなってしまった妹の姿が浮かぶ。

(あのとき私は妹の手をつかめなかった。でも今度は・・・)

光の柱と共に、ティニアはその姿を消した。


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[桜木の湖]

風に飛ばされた桜の花びらが少女の鼻に舞って落ちた。

「くしゅん!」

うっすらと目を開ける少女の目に朝日が映る。

(いつのまにか眠っちゃったのね。アオイチに急がなくちゃ)

素晴らしい景色に後ろ髪ひかれながらも、少女は桜木の湖を後にした。


[アオイチ]

『キャンキャン!』

アオイチに足を踏み入れたメイリーナの元に子犬が駆け寄ってくる。

(可愛い!)

メイリーナは子犬の両脇を持ち、抱えあげた。
その下へ一人の女性が駆け寄ってくる。

「ありがとうございます。・・捕まえてくれたんですね。
私はユラ、この子は『シロ』っていいます。」

「かわいい子犬ですね。」

「へへ、そうでしょう?真っ白くてふわふわしてるからこの名前にしたんですよ。」

「そうなんですか。」

なんとなく周りに目をやったメイリーナの目に大きくそびえ立つ城が映る。

「あれは黒月城。あそこには以前、城主様が住んでいらっしゃいました。
私の生まれる前になりますが、黒月城を襲った災難にて城主様はお亡くなりに
なったそうです。

また、その災難にはアガシュラがかかわっているという噂を聞きました。
その後、黒月城の警備はいっそう厳しくなったといいます」

「あのお城にはお姫様が住んでいうとお伺いしたのですが。」

「黒月姫様ですね。しかし黒月姫様については私も詳しいことは・・
レインさんならもう少しご存知かもしれませんね。レインさん!」

近くにいた中性的な雰囲気を持つ女性が近寄り、話かけてくる。


「これは可愛い冒険者さんだね。アオイチは初めてかい?」

「はい。お姉さんは黒月城についてご存知ですか?」

「黒月城か。確かに今あの城には黒月姫が住んでいるんだけど、そのお姫様ってのが
世間知らずでなぁ・・って別に知り合いってわけじゃねえぞ!」

「黒月姫様は以前、イリスの旅に同行していたと聞いたのですが」

レインはイリスの名前を聞いて、眉をひそめる。

「余計なお世話かもしれないけど、黒月姫に会ったら絶対にその名前を口にしない
ほうがいいぞ。っていうより、イリスに興味があって旅をしているなら、初めから黒月城の
周辺には行かないほうがいいかもね。」

「どうしてですか?」

「確かにアタシは忠告したからな、後はアンタの好きにしな。」

「そういえば、ハヤトという方を探しているのですが、ご存知ですか?」

「ハヤトなら、この道をまっすぐ進めば道の傍らにいると思うよ。」

「色々とありがとうございました。またね、シロちゃん!」

メイリーナは二人に礼を言い、その場を離れた。

アオイチの町並みに沿ってメイリーナが歩いていくと、イリスの石塔が建っていた。
メイリーナは目を閉じ、耳を澄ます。

『・・・私たちはここでモンスターたちに襲われていた女の子を救出しました。
彼女の名前は黒月。

驚くことにアオイチ都市のお姫様でした。
黒月姫は助けてくれた私たちにお礼をするために、アオイチにある自分のお城、
黒月城に招待してくれました。』

そこで言葉は途切れた。

(イリスもこの黒月城に入ったのね。)

メイリーナが街の中央にそびえ立つ黒月城を眺めていると、長髪、長身の青年が
声をかけてきた。

「黒月城に何用か?」

メイリーナは答える。

「ハヤトさんという人を探しているのですが・・・」

「拙者に何か用か?」

「あなたがハヤトさん?カズノ・ナスさんからあなたの話を聞いて来ました。」

メイリーナはハヤトに羅針盤を見せる。

「む・・その羅針盤はカズノ殿の。・・いかなる用で拙者の元へ?」

「黒月城主の娘、黒月姫様にお会いしたいのです。どうすればよいでしょうか?」

「姫様に会いたいと・・カズノ殿が拙者の元へ寄こしたと言うことは、カズノ殿が拙者が
まだ護衛場付きだと考えたのであろう。

しかし、今は・・見ての通りの浪人の身分ゆえ、助けにはなれぬと思うが、せめて
黒月城内部について教えて差し上げよう。」

メイリーナはハヤトから城の内部について色々教わった。

「気をつけていかれよ。」

「はい、ありがとうございました。」

ハヤトに礼をいい、メイリーナは黒月城の入り口に向かった。



↓外伝その1
http://harubsb.blog.shinobi.jp/Entry/92/

↓第7話へはこちら
http://harubsb.blog.shinobi.jp/Entry/94/

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今回はNPC以外、特に登場人物はいません。

恐らく本人はご存知でしょうが。

大丈夫、次回はちゃんと出てくるよ!(ぁ

 

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