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2007/6/17開始 2007/8/10改装&リネーム                                                                    ©2006 Actozsoft, All right reserved. ©2006 Gamepot Inc, All right reserved.
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ラテール創作小説 Revolution

今回は第4話ですが、あまりにも多くの悪質コメントがここに集中してましたので、
一旦削除し、書き直します。

内容は変えてませんので、どうかご了承願います。
お話をお読みいただく場合は、つづきをどうぞ。
 ラテール

ジエンディアサイドストーリー
~美月夜~

「第4話、トク・・・トク様・・・トク先生!?(前編)」


[トク様の部屋]

「トク先生、今よろしいでしょうか?」

トクと呼ばれた色黒の男性は呼び声に応じて手元のカップをテーブルに置いた。

「なんだ?我輩は今、研究で忙しいのだ。用なら手短にすませよ。」

男はそう言いながら慣れた手つきでキーボードを叩く。

「はい、たった今ベヒーモスが一人の少女を飲み込んだようで、念のため保護したの
ですが、どうしたものかと・・・」

「なんだ、そんなつまらんことで我輩を呼び止めたのか?つまらん、捨て置け。」

トクは全く興味ないという風で目も向けず、手元のカップを取り、中のコーヒーに
口をつける。

「このカップから広がる芳醇な香り、貴様には理解できまいよ。」

「はぁ・・・」

トクはいかにもご満悦といった表情でコーヒーをすする。

「しかし少し変わった格好の少女でして、ひょっとするとあの者が言っていたのはこのこと
ではないかと・・・」

「・・・なんだと?」

『変わった格好』という言葉が、トクの興味を引いた。

「それを早くいいたまえ。ここに連れてきておるのか?」

「それはもう、はい。」

「よかろう、この部屋に通すがいい。」

「はは。」

黒いフードとメガネをかけた従者は合図と共に一人の少女を部屋につれてくる。
いわゆる「セーラー服」を着た綾乃をトクは興味深く見つめる。

「ふむふむ・・・確かにジエンディアの住人ではなさそうだな。」

トクは一人で何やら頷いている。

(この人、一体何・・・?)

綾乃はその瞳に恐怖を宿し、トクを見つめる。

目の前の男は白衣を羽織っている以外特に見た目に変わったところはないが、
何やら得体のしれない貫禄というか雰囲気を漂わせている。

トクとはそういう人物だった。

「早速問おう。そなたは異世界からこのジエンディアに迷いこんだのか?」

「・・・」

綾乃はその問いに答えることができず、身体を奮わせる。

「ふふふ、何も怖がることはないぞ。何もとって食おうというわけではない。
我輩はただそなたの話が聞きたいだけなのだ。」

「いきなり人が狼に変わって、急に光に包まれて・・・気がついたらここに・・・」

綾乃のその言葉を聞いてトクは歓喜に身体を奮わせる。

「くくく・・・聞いたか!?どうやら間違いなさそうだ!!」

トクは勢いよく椅子から立ち上がって叫んだ。

「おい!あの男を呼べ!!きちんと確認させる必要がある!」

「はは!」

先ほどのメガネの男は一度部屋を出て行き、すぐにもう一人の人物を連れて
再度部屋に入ってきた。
連れられてきたのは見た目は17~8くらいで緑色の髪に端整な女性的な
顔立ちをした青年だった。

「お呼びですか、トク様・・・」

「ここにいる少女はどうやら異世界からやってきたようだ。お前のいっていた
世界の者に相違ないか?」

青年はコツコツと綾乃に向かって歩いてきて、綾乃の格好を確認した。

「はい、間違いなさそうです。この者は地球から来たのでしょう。」

「やはりか!ならば実験はうまくいったようだな!!」

「はい、おめでとうございます・・・」

(この人達、一体何をいってるの・・・?)

そのとき、青年はクルリと綾乃に向かって振り返った。
綾乃はビクリを身体を震わせたが青年は綾乃に顔を近づけ、ぼそりとつぶやく。

(大丈夫だ。怖がらなくてもいい。僕も君と同じ世界からやってきたんだ・・・)

(え?)

綾乃は驚いて勢いよく振り向いたが、青年は綾乃を制止する。

(静かに。大丈夫、大人しくしていれば君の安全は保障するよ。)

(あなたは一体誰なの・・・?)

「僕の名前はルディス。君と同じく地球からやってきた者、だ。」

-----------------------------------------------------------------------

[ベヒーモスの体内]

「綾乃!どこだ!?」

ベヒーモスの体内に飛び込んだ美月夜とクロカゲ、ヴァルアースはさらに
奥に向かって走る。
周りはピンク色の壁に覆われており、ドクドクと脈打っている。

「それにしても驚きだね。モンスターがいるのは先刻承知だったけど、ちゃんと
道があるなんてさ。」

クロカゲは走りながら辺りの様子を伺う。

「それにこの広さ、ひょっとすると誰かこの中に住んでいるのかもしれない。」

「ベヒーモスの体内に人が!?冗談でしょ?」

ヴァルアースは驚いた表情でクロカゲを見る。

「いや、考えられないことじゃない。以前ベヒーモスは何者かに操られ、王宮を襲ったと
聞く。その何者かがベヒーモスの体内にいるならこれほど明確な答えはないよ。」

「くそぅ、一体どっちにいけばいいんだ?」

クロカゲの言葉をよそに、美月夜は焦りの表情を見せる。

「焦らないで、まだ時間的にもそれほど遠くまでは行ってないはずよ。」

「人がいるなら広がっている空間が怪しい。腸に向かおう。」

「了解!」

3人はさらに奥に向かって進んだが、その道を遮る無数の黒い影。

「ギギギ・・・!」

美月夜達より一回り小さいその生物は三叉に分かれた槍を持ってこちらを威嚇してくる。

「どうやら通してくれる気はなさそうだね。」

クロカゲは素早く弓をとり、構える。

「いくわよ!準備はいい?」

ヴァルアースは両手に鋭い爪をつけて構えながら美月夜に向かって叫ぶ。
それに対して美月夜は震える手を強引に押さえ込んだ。

「・・・やるしかないんだろ。やってやるさ。」

そして懐から銀の筒を取り出し、ボタンを押す。
すると筒は一瞬にして金属の槍へと変化した。

「ギーー!!」

その直後、モンスター「バクテリオン」は一斉に三人に向かい襲いかかってきた。

「はっ!」

クロカゲは素早く弓を引き絞り矢を放つ。
放たれた矢は見事に一体のバクテリオンを射抜く。

「たぁーー!!」

続いてヴァルアースはバクテリオンの群れに飛び込む。

ザシュ!

右手を素早く振り上げ、その鋭い爪がバクテリオンの身を切り裂く。

クロカゲとヴァルアースは襲いくるバクテリオンの群れを相手にするが、
一瞬の隙をついて、一匹のバクテリオンが美月夜に向かって襲いかかってきた。

(大丈夫だ、落ち着け。それほど大した動きじゃない・・・)

美月夜は槍の穂先を地面に向けた状態で構える。

「ふっ!」

そしてバクテリオンの突進に合わせて槍の穂先を地面から鋭く跳ね上げる。
すると槍はバクテリオンを真っ二つに切り裂き、バクテリオンの二つに割れた
身体は地面へと落下した。

「ヒュ~、なかなかやるじゃないか。」

クロカゲは感嘆の吐息を漏らす。

「このまま一気にいくわよ!」

「ああ!!」

3人は残ったバクテリオンを片付けるべく、一気に攻め立てた。

-------------------------------------------------------------------------

[トク様の部屋]

「それではこの子は先に連れてゆきます。」

「うむ、我輩も今の作業が済んだら研究所に向かうとする。くれぐれも丁重に扱いたまえ。」

「心得ております。では・・・」

ルディスはトクに挨拶をして、部屋から出ていった。
それと入れ替わるように、再度メガネの従者が慌てて部屋に入ってくる。

「全く慌しいな。今度は何のようだ?」

「大変です、トク様!侵入者です!!」

「侵入者だと?」

「はい、冒険者と思われる二人と、先ほどの少女と同様の格好をした少年がこの部屋に
向かってきています。」

その言葉を聞いたトクの手がピクリと止まる。

「そうか、せっかくの客人だ。丁重におもてなししてやれ。」

そう言いながらもトクの表情はどこか楽しげだ。

「はは!」

「くくく、これは面白くなってきた・・・」

-------------------------------------------------------------------------

[べヒーモスの体内]

襲いくるモンスターを退けながら美月夜達はベヒーモスの体内の奥へとやってきた。
そして目の前には仰々しい扉がそびえたっている。

「ベヒーモスの体内に扉が・・・やっぱり誰かいるのか?」

「女の子が連れてこられるとしたらたぶんここよ。いくしかないわ。」

「綾乃・・・」

美月夜は大きく息を吐き出した後、決心したように顔を上げる。

「いこう、中へ!」

その言葉を聞いたクロカゲは意を決したように、奥へと続く扉を開いた。

-------------------------------------------------------------------------

[トク様の部屋]

中は大きく部屋が広がっており、部屋の奥では一心不乱にキーボードを叩く
男の姿があり、その様子を見てとったクロカゲが男に問う。

「あんたは一体何者だ?どうしてこんな怪物の体内にいる?」

しかしトクは反応しない。

「答えて!こんなところで一体何をしているの!?」

ヴァルアースも続ける。

トクはやれやれといった感じで椅子ごと身体をこちらに向けた。

「何を、とはナンセンスだな。説明したところで君達に我輩の崇高な研究は理解できぬよ。」

そう言いながら手元のカップを口に運んだ。

「ここに少女がやってきたはずだ。綾乃はどこにいる!?」

美月夜も続けてトクに問う。
しかしトクは軽くため息をついて顔を上げる。

「そうか、彼女は君の連れというわけか。しかし残念ながらもうここにはおらぬよ。」

「なんだって?一体どこに!?」

「それを君に教えてあげる必要はないな。」

そしてトクはぼそっとつぶやいた。

(・・・それにサンプルは一人で充分なのでな。)

「どっちにしてもこんなところで人知れず研究してるなんて、ロクなもんじゃないのは確かだな。」

「教える気がないなら力ずくで聞き出すまでよ!」

クロカゲとヴァルアースは臨戦態勢をとる。

「やれやれ、野蛮な者達だ・・・」

トクは一口コーヒーを啜った後、手元のボタンを押した。
すると腰かけていた機械が作動し始める。

「ならばきたまえ、愚かなる者達よ。」

トクの乗っている機械の左右からアームが飛び出し、美月夜達に向けられる。
当のトクは余裕を見せているのか足と腕を組んだまま座って目の前のモニターに
目を向けている。

(待ってろ、綾乃。すぐいくからな・・・)

覚悟を決めた美月夜も槍を構えた。

 




<あとがきがわりに>

はい、こんな感じでトク様との戦闘開始です。
本編では全く話がなく、ただ依頼を受け、いって倒してくるだけというなんとも
つまらない展開・・・。

もうちょっとちゃんと話も作ってほしいよねぇ(´-ω-`)

まあこちらはこちらの都合のよいように書くまでですが(コラ

今はひたすら伏線張りまくる状態ですが、次回は戦闘シーンに入ります。
とりあえず乞うご期待ーってとこで、次回に続くことにしましょう。

それでは本日はこのへんで失礼w
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