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 ラテール創作小説 Revolution
 
今回で10話目となります。
お読みいただく場合はつづきをどうぞ。
   ラテール
ジエンディアサイドストーリー
            ~美月夜~

「第10話、決戦!竜王ティアマット(後編)」


デスマーチは全神経を集中し、己の全ての力を手に持つ銃身へと注いでいく。
 
(まだよ!まだ足りないわ。これじゃまだあいつは倒せない!!)
 
限界をはるかに凌駕したエネルギーを一気に集めたため、
全身に激痛が走り、一瞬意識が遠くなる。
 
しかしデスマーチは唇を噛み締め、その痛みに必死に耐えた。
 
(BSB、あなたならこのタイミングを感じ取れるはず。私はそれに賭ける!)
 
---------------------------------------------------------------------
 
「全くすげえな。それがお前の切り札ってわけか?」
 
目の前で砕けるというより完全に消えてなくなった大岩の場所へと
BSBはツカツカと歩みよる。
 
「ええ、でもこの技は一発で私の全精力を注ぎ込むからその後は全く動けなくなるわ。
しかも長時間の溜めを要するから、とても実戦じゃ使えないわね。」
 
「まあ確かにそうだな。でもよ、どうしてもこの技じゃなきゃ倒せないような
敵にあったときお前どうする?」
 
「うーん、そうねぇ・・・」
 
「そんときは俺が相手を止めてやる。だからお前は遠慮せずに撃て。」
 
「はいはい。そのときはあなたごとぶっ飛ばしてあげるわよ。」
 
「ちょ・・・お前、ちょっとは遠慮して言葉を選べよ。」
 
「あはは、でももしものときのことを考えてても仕方ないじゃない?」
 
「ああ、所詮はなるようにしかなんねえ、ってな。」
 
BSBはデスマーチに向かって悪びれた少年のような笑みを浮かべた。
 
-----------------------------------------------------------------------
 
(まさかここまでとはな・・・)
 
ティアマットは驚きを隠せなかった。
致命傷とまではいかないまでも、この音速の攻防において目の前の相手に
少なからずダメージは与えている。それも何度も。
 
しかし目の前の男は失速するどころかむしろどんどん加速していく。
まるで自分の命すら燃やしているかのように。
 
『しかし無駄だ!貴様がいかにあがこうともこの私を倒すことなどできん!!』
 
そしてティアマットも自身の力を振り絞り、さらに加速していく。
 
-----------------------------------------------------------------------
 
「あー、もうどうしてそんなに簡単に殺しちゃうのよ。」
 
「簡単に殺す・・って、俺は目障りな蚊を叩き落としただけだ。」
 
「もう、わかってないわね。どんな生物にも命があるのよ。
それを摘み取る権利は私達にはないわ。」
 
「しかし俺は相手を殺すことでしか自分の力を発揮できない。
ずっとそう教わってきたからな。」
 
「じゃあ私がいいこと教えてあげる。いい?よく聞くのよ。」
 
目の前の少女が自分の眼前に顔を近づける。
 
「これからあなたの力は何かを守るために使うの。」
 
「守るため、だって?」
 
シオンは少女の言っている意味がわからなかった。
力とはあくまで相手を倒すためのもの。何かを守るなど今まで考えたこともなかった。
 
「いい?忘れないでね。約束だからね!」
 
-----------------------------------------------------------------------
 
BSBは感情を消し去り、ひたすら目の前の敵を倒すことために全身を奮う。
体は傷だらけになり、痛みが襲ってくるがさして問題はない。まだ体は動く。
 
そう自分に言い聞かせ、ただがむしゃらに短刀を振るう。
そうしているうちにわずかに残った感情も徐々に消えていくのを感じていた。
 
(この感覚はまずいな。このままいくとおそらく自分自身が消えてしまう。)
 
BSBは恐ろしい考えをめぐらせながらもどこか落ち着いていた。
 
(まあいいさ。どうせ俺が守りたかったものはもうこの世にない。ここで
終わってしまったとしてもたいした問題はないさ。)
 
『・・・ダメ!!』
 
ふと頭の中で誰かの声が聞こえたような気がした。
 
『このまま消えてしまってはダメ!あなたはあなた自身の幸せを見つけるまで
消えてしまってはダメなの!!』
 
「ティーエ・・・か。全く、君はいつも無理難題を俺に押し付けるんだな。」
 
「まだ私のことを想っていてくれるなら、あなたは生きて。がむしゃらにでも
生き続けてほしい。」
 
「気持ちはありがたいが、俺はもう君には会えない。これ以上生きようと
することに意味はあるのか?」
 
「会えるわ。」
 
「え?」
 
「いつかきっと、また会える。だからあなたはそのときまで楽しいことをいっぱいして。
そして私とまた会えたときにその時のお話を聞かせてほしい。」
 
「またよくわからないことを・・・」
 
「じゃああなたは今私のところに来て、私を笑わせられる?」
 
「それは・・・」
 
「それじゃまだこちらに来てはいけないわ。だってあなたは今笑っていないもの。」
 
少女はよくわからないことを言いながらもクスクスと笑っている。
しかしそんな少女の様子を見ているうちに、かつての純粋な暗殺者だった
頃の気持ちが薄れ、別の感情があふれてくる。
 
「なるほど、なんとなく俺はわかってきたぜ。」
 
消えそうになっていた自信の意識が徐々にはっきりとしてくるのBSBは感じていた。
 
「過去の自分も、現在の自分も所詮はどっちも俺自身。どっちもひっくるめて
俺なんだ!」
 
そう叫んだ瞬間、BSBの周囲の景色が弾ける。
そして少女の姿も徐々に消えていく。その場に笑顔だけを残して。
 
「悪いなティーエ、いつもお前には世話になる。そしていつか聞かせてやるさ。
君が笑えるようなみやげ話をたくさん持って、な!!」
 
--------------------------------------------------------------------------
 
そこでBSBは我に返った。
全身からは血が噴出し、無理な動きに体は悲鳴をあげている。
 
(チッ、無残な姿になっちまったもんだ。しかしまだ動ける・・・)
 
そして気配だけで周囲の状況をさぐった。
 
(やる気だな、デスマーチ。大丈夫だ。チャンスは俺が作ってやる。)
 
BSBは高速な動きを維持したままティアマットに向かって飛び込む。
 
『ついに隙を見せたな・・・』
 
ティアマットは好機と見るや、手元の黒い剣をまっすぐBSBに向かって突き出した。
対してBSBはわずかだけ身をよじり、左肘の辺りで剣を受ける。
 
「ぐぅ!!」
 
腕に強い痛みが走り、ティアマットの剣によってBSBの左手が切り飛ばされる。
しかしBSBは構わずティアマットの背後に回りながら、右手で拳銃を抜き放つ。
 
「くらい・・・やがれ!!」
 
そして自分に残るありったけの力を銃身にこめて、ティアマットを背後から撃ちぬいた。
 
ドオン!!
 
『ぐう!!だが、この程度で・・・』
 
背後から無防備にBSBの一撃を受けたティアマットだったが、驚くことにその場で
踏みとどまる。
 
一方BSBは銃から波動を放った衝撃でその場から吹き飛ばされる。
 
その結果、その場にはよろめくティアマットだけが残った形となった。
 
「今よ!!」
 
その隙をデスマーチは逃さなかった。
全力を超える力を込めた銃身をティアマットに向け、引き金を引く。
 
「消え・・・なさい!!」

ドゥン!!
 
直後、すさまじい威力の波動がティアマットに向けて襲いかかる。
 
『この程度で!!』
 
しかしティアマットはすぐさま魔力を展開し、前方に黒い炎の壁を作る。
 
バチィ!!
 
デスマーチの放った波動はティアマットが作り出す壁にぶつかり、膠着状態が
生まれる。
 
『残念だったな。危ういところだったが、このくらいならば耐えられ・・・』
 
デスマーチの波動を受け止めている状態で前方を見たティアマットは驚愕に目を
見開いた。
 
「これで終わりです。・・・先生。」
 
見ると全魔力を両手に集中させたケラーマンがこちらを向いて立っている。
 
『お・・・のれぇ!!』
 
「燃え尽きろ!忌まわしき記憶と共に!!」
 
掛け声とともにケラーマンは両手から限界まで圧縮した炎の波をティアマットに
向けて打ち出した。

ゴオアァ!!
 
それはデスマーチの波動を後押しする形でティアマットの黒い炎の壁にぶつかる。
その結果、壁にピシピシとヒビ割れが出来ていく。
 
『う・・・・おおおおお!!!』
 
ピシ・・・パキン!!
 
二人の波動はティアマットの防御壁を打ち破り、ティアマット自身をも飲み込む。

『ぐああああああ!!』
 
すさまじい勢い波動はティアマットを飲み込み、徐々にその姿をかき消していく。
額に輝く宝石と共に・・・。

「やったわ・・・レイド・・・」

ドサッ
 
ティアマットが消えた直後、デスマーチ、ケラーマンの両名も力尽き
その場に崩れ落ちた。
 
--------------------------------------------------------------------------
 
青年はその場に立ち尽くしていた。
足元には自分の放った魔力により絶命した小さな子供の姿がある。
 
「私は・・・どうして止められなかった・・・?」
 
青年は王宮では天才と呼ばれた魔道師だった。
そう呼ばれて決して浮かれているわけではなかったが、どこが油断が生じていたの
かもしれない。
 
モンスターの陰に隠れていた子供の姿に気づけなかった、なんて。
 
力を失ったかのように青年はその場にがっくりと膝をついた。
 
「私は・・・私は・・・うあああああ!!」
 
絶望の中、青年は自身の魔力を両手に込め、やり場のない怒りと共に、上空へと
解き放った。
 
その魔力は炎の渦を作り、上空の雲を吹き飛ばした。
 
「はぁっ・・・はぁっ・・・」
 
荒ぶる呼吸と動悸をなんとか治めようとする青年だったが、吹き飛ばされた
雲の合間から何かが降りてくる。
 
(・・・あれは?)
 
すると青年の目の前に一匹の黒い竜が降り立った。
その竜は直接青年の意識に語りかけてくる。
 
『汝の憤怒と悲しみが我をここへと呼び寄せた。』
 
「お前は一体・・・?」
 
『我が名はティアマット。汝よ、我と契約を結べ。』
 
「契約・・・だと?」
 
『我は竜王であると同時にアガシュラでもある。我と契約を結べば、『再生の呪い』
により、その子供を助けることも可能だ。』
 
「再生の呪い・・・?」
 
『ただし、その対価として、汝の魂をいただく。』
 
「魂だと?どういうことだ!?」
 
『汝の命が尽きるとき、汝の魂が我と一つになる。』
 
「魂が一つに・・・」
 
『そしてありえないことではあるが、我の命が汝より先に尽きるとき・・・』
 
ティアマットの重い声が頭に響き渡る。
 
『汝は我になるのだ。』
 
--------------------------------------------------------------------------
 
「今のは・・・先生の記憶・・・?」
 
気絶していたのだろうか。うっすらと目を開けたケラーマンは周囲の状況を確認した。
 
「お、目覚めたみたいやな。大丈夫か?」
 
「フリさん、か。」
 
目の前には仲間であるフリアータの姿がある。
どうやら彼女は一番重症を負っていたBSBに応急手当を施してくれたようだ。
 
「終わったみたいやな。ケラさの中で踏ん切りはついたか?」
 
「・・・ああ。ようやく全て理解したよ。」
 
ケラーマンは力の抜けた右手を軽く握ってみた。
その右手には確かな感触がある。
 
「先生は、僕を守るために、ずっと戦っていたんだな・・・」
 
ふとケラーマンの目から涙がこぼれ落ちる。
 
「どうしたん?ケラさ。」
 
「フリさんにも今まで随分世話になった。ありがとう。」
 
「なんや急に。お別れでもあるまいに。」
 
「僕は・・・あのとき死んでいたんだな。」
 
「はぁ?どういうこっちゃ?」
 
「先生は僕を助けるためにティアマットと『再生の呪い』という契約をかわした。
その結果、僕は生き返ったが、先生はティアマットとの契約に縛られることになった」
 
「ちょっと待った。話が見えん。」
 
「そして今、ティアマット・・・先生は倒れた。
それはすなわち・・・僕の死をも意味する。」
 
「なんやて!冗談もほどほどにしい!!」
 
「冗談なんかじゃないさ。」
 
ケラーマンは自分の足元に目をやる。
すると徐々にではあるが、ケラーマンの足が消えていく様子が見て取れた。
 
「今思えば、先生の意識は常に潜在的にあったんだろうな。だから僕とフリさんが
先生と相対したとき、先生は僕達を殺さず、そのまま見逃したんだ。」
 
「わけのわからんこといいな!ケラさがいなくなるなんてワイが許さへん!!」
 
そういいながら、少女は涙をこぼしていた。
 
「フリさん、最後にお願いがある。聞いてもらえないだろうか。」
 
「なんや・・・?」
 
「僕はさっきティアマット・・・先生の意識を垣間見た。
ティアマットはこの世界ともう一つの世界を全て消し去る気・・・だった。」
 
「だった?」
 
「ティアマットに異世界の存在を伝えた人物がいる。そしてその人物が
ティアマットの野望に手を貸し、トクにも話を持ちかけ、別次元への扉を
開いたんだ・・・」
 
「なんやて!一体誰がそんなことを!?」
 
「その人物を止めてほしい。僕達みたいな悲劇を二度と繰り返さないように・・・」
 
ケラーマンはそこまで言って、その場から姿を消した。
最後はフリアータに向かって笑みを見せた
 
「ケラさぁぁぁ!!!」
 
その場にはフリアータの絶叫が響き渡った。
 
---------------------------------------------------------------------------
 
美月夜の前には一人の人物がいた。
その人物はトクを刺し貫き、得体の知れぬ殺気を漂わせながら美月夜の目を
射抜いていた。
 
「やれやれ、全く役に立たない人だよこの人は。大人しく研究だけに没頭していれば
いいのに、さ。」
 
「どうしてお前が・・・どうしてこんなことをするんだ!!」
 
「んー、どうしてといわれても、ねぇ。」
 
その人物は考える素振りをしながら、首筋を掻く。
 
「・・・消えちゃえばいいんだよ。こんなワケがわからない世界も、僕達の世界も、ね。」
 
「・・・何?」
 
美月夜は目の前の人物が一体何を言っているのか理解できない。
いや、そもそもこれは本当に現実なのか?と思えるほど美月夜の頭は錯乱していた。
 
「実のことをいうと、僕は君の前にもう一度出てくる気はなかったんだ。
だけど、君の力を見ているうちに、昔のことを思い出しちゃったんだね。」
 
「昔・・・だって?」
 
「うん、僕は割と負けず嫌いでね。全部消えちゃう前に君との決着をつけたくなったんだ。」
 
「俺との・・・」
 
「うまくいってたんだけどなぁ。あの兄さん達がティアマットを足止めしているうちに
僕はマイノの宝石を手に入れ、その力でティアマットの意思をこの手で成し遂げる。
どうだい、完璧な計画だろう?」
 
「俺にはお前が何を言っているのかさっぱりわからねえ!・・・だけど!」
 
美月夜は手元の槍を目の前の人物に向け、構えを取った。
それは相手も同様で、背中の鞘から槍を抜き放ち、美月夜に向かって構えた。
 
「許せねえ、許せねえよ!・・・ルディス!!」
 
美月夜は全身を怒りで奮わせながら、目の前の人物・・・ルディスを見た。
 
 


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