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2007/6/17開始 2007/8/10改装&リネーム                                                                    ©2006 Actozsoft, All right reserved. ©2006 Gamepot Inc, All right reserved.
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ラテール創作小説 新章

ダラダラと話考えながら、更新してみます。
お読みいただく場合はつづきをどうぞ。

ラテール
ジエンディア サイドストーリー
                   ~BSB~

『第2話、掃除屋家業』




[エリアス]

青年は両手を膝の上においた状態で、肩で大きく息を弾ませる。

(ぜぇぜぇ、なんて足の速い奴だ・・・)

その青年の様子を見てとり、前方を走っていた少女が回れ右をする。

「だらしないなぁ。もうおしまい?」

「うるせぇ・・・よ。」

青年はまだ言葉がうまく出ないようで、大きく深呼吸する。
呼吸を整えてからマリーミアに問いかける。

「で、姉さんを探すんなら、まずお前達がはぐれた経緯から聞かせてほしいもんだな。」

「よくわかんない。お姉ちゃんの演奏を聞いているときに後ろに黒い穴が突然開いて
その穴に吸い込まれて・・・。お姉ちゃんが後を追ってきたような気がする。」

「ずいぶんとあいまいな状況だな。もう少し詳しく話してくれねえか。」

「んっと・・・」

マリーミアはBSBに経緯を細かく話した。

「話を聞く限りではお前達も他の冒険者と同様に、別世界からイリスに呼ばれて
この世界にやってきた口だな。
同時に吸い込まれたのであれば、おそらくお前の姉さんもどっか別の場所にやって
きてると考えるのが自然だが・・・」

マリーミアはBSBの言葉に頷く。

「んじゃ次は姉さんの特徴を教えてくれ。」

「えっとねぇ。」

続いてマリーミアは姉の様相をBSBに伝えた。

「なるほど、じゃあ次は姉さんのスリーサイズを教えてくれ」

「えっと・・・ってどうしてスリーサイズが必要なの!?」

マリーミアはBSBに向かって問い詰める。

「ちっ、ひっかからなかったか・・・」

「また蹴飛ばされたいの!?」

「じょ、冗談だよ、ジョーダン。」

そういいながらも、BSBはその場を後ずさった。

「とりあえずは、もう少し情報を集める必要があるな。ついてきな。」

マリーミアは怪訝な表情を浮かべながらもBSBの後についていった。


[酒場]

「よぉ、Bさんじゃないか。」

「いよぅ、マスター、久しぶり。」

酒場に入ったBSBに向かって酒場のマスターが声をかける。

「今日は一体何のようだい?」

「ああ、ちょっと人探しをな。」

BSBはマリーミアの姉の様相をマスターに伝える。

「そういう娘は聞かないねぇ。知ってるだろうけど、最近この世界に迷い込む
冒険者が後を絶たなくてね。
そういう話なら冒険者達のほうが知ってるかもしれないよ。」

「そうか、それならいいんだ。」

「ところでそちらのお嬢さんは?」

マリーミアに気づいたマスターがBSBに問いかける。
それに対してBSBは人差し指を立て、舌を鳴らす。

「チッチッチ、野暮なこと聞くなよマスター。俺が女連れているのは珍しいこと
じゃないだろう。」

ボカッ!!

そのやりとりを聞いていたマリーミアが近づいてきたBSBの頭をはたく。

「誰があんたの女よ!?」

「ってえな!」

その様子を見たマスターが失笑をもらす。

「Bさんも相変わらずだねぇ。」

「俺は女と金以外には興味はねえさ。さて、と」

BSBは席を立ち、出口に向かって歩きだす。

「世話になったなマスター、また何かあったら来るぜ。おい、マリーいくぞ!」

「だから呼び捨てするなって言ってるでしょ!」

BSBは振り向きもせず酒場を出ていった。

「くー、なんていい加減な奴なの。あんな奴に頼みごとするなんて早まったかしら・・・」

「ああ、お嬢さん」

グラスを拭きながら酒場のマスターがマリーミアに向かって声かける。

「どういういきさつかは知らないがね。確かにあいつはいい加減だし、女には弱いし、
だらしないし・・・」

マリーミアはそれを聞いてげんなりした表情を浮かべる。

「しかし、腕は一流だ。だからこそあいつに頼みごとする奴は後を絶たない。」

「一体どういう人なんですか?」

「んー、素性は私も知らないが、いわゆる『掃除屋(スイーパー)』って奴だな。
受けた依頼を解決し、その報酬をもらって生活をする人種だ。
中でも奴の腕はピカイチだ。」

「とてもそうは見えないんですが・・・」

「まあ、見ての通りの性格だからねぇ。あの『悪い癖』さえなければたいした奴なんだが。」

「そういえばBSBって本名なんですか?」

「いや、いわゆるコードネームみたいなもんだ。そういやあいつの本名は私も聞いた
ことないな。」

マスターが首を捻り、考え込むしぐさを見せる。

「いつまでここにいるんだ!さっさといくぞ!!」

そこへBSBが戻ってきて怒鳴りつける。

「はーい、短気は嫌われますよっと。」

マリーミアは酒場を出た。


「これからどうするの?冒険者の話を聞くとか?」

「まさか。そんなかったるいことしてられるかよ。それにそれだと直接探し回るのと
大差ないだろーが。」

「それじゃどうやって?」

「ま、仕事だな。あちこちうろうろすることが多いからそのついでに探すのが
手っ取り早いだろ?」

「『掃除屋』ってどんなことするの?」

「なんだよ、マスターに聞いたのか?」

マリーミアは首を縦に振る。

「ま、そのうちわかるさ。」

BSBはそのまま歩を進めた。


[武器屋]

店に入ると様々な武器が並んでいる。
その中からBSBは無造作に一本の剣をつかむとマリーミアに向かって放り投げた。

「ほれ、この世界は物騒だからな。使える使えないに限らず、身を守る武器くらいは
持っておいたほうがいいだろ。」

「どうせなら私も拳銃を使ってみたい。」

「馬鹿なこといってんじゃないの。銃を扱うにはそれ用の資格が必要なんだよ。」

「そうなんだ。」

「それにお前にはその剣すらよう持て余すだろ・・・って!?」

マリーミアは鞘から剣を鋭く抜き、その場で一閃した。
その手さばきはとても素人とは思えないものであった。

「うーん、ちょっと刀身のバランスが悪いかなぁ。もっといいものはないの?」

その様子を見てとり、BSBは額から汗を流した。

(こりゃうかつに手は出せない・・・な)

「ん、どうしたの?」

「いや、なんでもない。んじゃこいつなんかはどうだ?」

その後マリーミアは何度か受け取った剣を試しては次を要求した。
結局BSBは店で一番高い剣を買わされるはめになった。

マリーミアが選んだ剣をBSBはカウンターへ持っていく。

「ありがとうございます・・・ってあなたひょっとしてBSBさん?」

「そうだが、俺に何か用か?」

「いやぁ、ちょうど頼みたい仕事が・・」

BSBは男性店員の言葉を途中で遮った。

「悪いな、俺は男の依頼は受けないんだ。」

「そんな・・・」

そのまま出口に向かおうとしたBSBにもう一人女性店員ミカが話しかける。

「へぇ、あんた掃除屋さん?ちょっと頼みたい仕事があるんだけど・・・」

「OK!なんでも聞こうか。」

BSBは身を乗り出し、わずか1秒でミカの依頼を快諾した。

(なるほど、『悪い癖』・・・ね)

マリーミアは酒場のマスターの言ってた意味を即座に理解した。
BSBがマリーミアの傍によってきて、問いかける。

「俺は今からちょっとプルトン神殿へ行って来るが、お前さんはどする?」

「んっと・・・」

そのときマリーミアの頭にとある閃きが走る。

(そうだ、この人が本当に強いかどうか試すチャンスかも)

「私も一緒に行く。」

「オッケー、まああそこは大した敵もいないし、腕鳴らしにはちょうどいいかもな。
お前の身の安全なら俺が保障してやるよ。」

そういいながら、BSBはマリーミアの肩に腕を回そうする。マリーミアはそれに対して
BSBの手を強く抓った。

「イテテ、それじゃまあ、早速行こうぜ。」

BSBはそう言いながら、マリーミアを出口へと誘った。

(別の意味で身の危険を感じずにはいられないのはなんでだろう・・・)

マリーミアはその場で重くため息をついた。



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と、いうわけで第2話アップです。

まだ前起き的内容ですね。
まあネタも特にうかんでないわけですが、本編よりダラダラとやってしまいそうだなぁ。

この辺りは軽く読み流していただいて結構ですよっと(苦笑

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