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ラテール創作小説 新章

中途の状態で間あけるのもなんだし、気が向いたのでってことで、続きをアップです。

ご覧いただく場合はつづきをどうぞ。





ラテール
ジエンディアサイドストーリー
            ~BSB~

「第8話、海賊幽霊船」


[シャチ号]

(BSBの言った通りだったわね。)

話は数日前に遡る。

---------------------------------------------------------------------------------------------------------

「俺に考えがある。いいか今から俺のいうことをよく聞くんだ。」

「お前は今日俺を撃った、そして俺は死んだってことにしておくんだ。」

「どういうこと?」

「お前の仲間をさらった連中の目的は俺だろう。
俺が死んだと知ったら必ずお前に何かしらのコンタクトを求めてくる。」

「あ・・・」

「そのときが仲間を助け出すチャンス、だ。」

「あなたはどうするの?」

「俺は今日から姿を消す。そして接触時に一緒に潜入し、まずはお前の仲間を助け出す。」

「お前はそれまで敵の気をひいていてくれ。」

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------

そして今朝デスマーチの元に何者からか連絡があった。
それは今夜一人でシャチ号に乗れということだった。

(まさか夜のデートのお誘いってことじゃないわよね。)

ガクン!

そのとき船が大きく揺れる。

『動くな!この船は俺達海賊団が占領した!!』

突如その場に現れた海賊達が名乗りをあげる。

「おい、そこの女も両手をあげて、大人しくついてくるんだ!」

デスマーチは両手をあげて大人しくそれに従った。


[海賊船]

(へっ、俺を狙う連中がまさか海賊だったとはな。)

こっそり海賊船へ忍び込んだBSBは気配を殺して船内を詮索する。

(っと・・・)

通路の奥に海賊が歩く姿が見える。
BSBは咄嗟に姿を隠した。

コツコツ・・・

海賊がBSBの前を横切った瞬間、BSBは海賊の首筋に手刀をお見舞いした。

「ぐっ・・・」

海賊はその場に倒れ、気を失う。
そしてBSBは海賊の服を奪い、頭巾を被った。

(こっちか・・?)

そして海賊がやってきた方向に向かって進む。

----------------------------------------------------------------------------------------------------------

「BSBの奴を葬ったそうだな。よくやったぞデスマーチ。」

船内の一番の奥の部屋に連れてこられたデスマーチの前にドクロのマークを
つけた帽子を被った貫禄ある人物が現れた。

「あなたは、キャプテンジョニー!?」

「フフフ、以前は世話になったな。まさか忘れたとは言わせないぜ。」

「全く、しつこい男は嫌われるわよ・・・」

「さて、まさかお前一人助かるとは思っていないよな?」

キャプテンジョニーに意地悪い笑みを浮かべる。

「そんなことよりあの子はどこへやったの!?」

「へっ、船内で丁重にお休みいただいてるさ。まあそれもお前の態度次第だがな。」

「くっ・・・」

「今からお前の公開処刑を行う。上に来るんだ!」

----------------------------------------------------------------------------------------------------------

(あそこだな・・・)

通路の奥にやってきたBSBの目に牢屋が移る。
鉄格子の前には一人の海賊が椅子に腰かけ、あくびをしている。

BSB頭巾を目深に被り、大胆にも牢屋に向かって一直線に歩いていった。

「おい、見張りの交代の時間だぜ。船長が上にこいってさ。」

「おおそうか?すまねえな。」

見張りの海賊は立ち上がる。

BSBはすれ違い様その海賊の腹部へ膝蹴りをお見舞いする。

「ぐふっ」

そしてその勢いのまま、肘を首元に落とした。
海賊はたまらずその場に倒れこんだ。

「へっ、ばーか。」

すぐさま海賊の腰から牢屋の鍵を奪ったBSBは鉄格子の扉を開ける。

「おーい、無事か?」

「あなたは誰・・・?」

牢屋の奥には金髪の髪を頭の後ろでくくった、ボーイッシュな感じの少女が佇んでいた。

「怪しいものじゃない。あんたを助けにきた。」

「僕を助けに?」

「ああ、君のおかげでデスマーチがやばいんだ。俺についてきてくれ。」

「えっ、デスマーチが!?」

デスマーチの名を聞いた少女は素早く立ち上がり、BSBに駆け寄る。

「それじゃ急ぐぜ。そうだ、君の名は?」

「僕はフェイト。早く行こう!!」

二人は急いで牢屋を後にした。

----------------------------------------------------------------------------------------------------------

デスマーチは船頭に立たされていた。
両手は背中に回され、足と合わせてロープで縛られ、身体の自由を奪われていた。

「お前を今からこの海に突き落とし、サメの餌にしてやる。
覚悟はいいか?」

キャプテンジョニーは右手に持った曲刀をデスマーチに向けて突き出す。
デスマーチはじりじりと後ずさり、船の端へと追い詰められた。

「へへへ、飛ぶ決心がつかないなら俺様の手で突き落としてやろうか。」

「おおっと、そこまでだ!」

「ぬぅ、誰だ!?」

「声の方向に向かってキャプテンジョニーは振り返った。」

「お、お前は・・!?」

「あのなぁ、そのベタな反応やめてくれないか?お約束すぎてサムいぜ。」

BSBは両手を横に出し、やれやれといった感じで首を振った。

「お前は死んだはずでは!?」

「ばーか、俺みたいな美男子はそう簡単に死なないものなの。」

「デスマーチ!」

BSBの後ろからフェイトが叫ぶ。

「フェイト!無事だったのね!!」

「デスマーチ!飛べっ!!」

BSBのその声に反応してデスマーチは前方に跳躍する。

「ぬぅ、させるか!」

キャプテンジョニーも反応して曲刀を大きく振りかぶる。

ドン!

「うぉっ!?」

BSBの放った弾丸は曲刀に命中し、その衝撃でキャプテンジョニーは大きくよろめく。

ドンドン!

さらに放たれた弾丸はデスマーチを縛っていたロープを断ち切る。
デスマーチは素早く腰から銃を抜きながら着地し、即座に構えた。

「キャプテンジョニー、ここまでよ!!」

「いまいましい奴らだ、またしてもこの俺の邪魔をする気か・・・」

キャプテンジョニーは悔しそうに歯軋りする。

「んー・・・」

BSBはポリポリと頭を掻いた。

「誰だてめえ?俺はてめえなんかしらねえぞ?」

その言葉にジョニーは一瞬呆然としたが、すぐに怒りでワナワナと身体を振るわせる。

「1年前、貴様ら二人のせいで俺の船は沈没し、俺はそのとき襲われたサメのせいで
片手と片足を失ったんだ。忘れたとはいわせないぞ!!」

「悪いな、忘れた。」

BSBはキッパリとそう言い放った。
その言葉を聞いたキャプテンジョニーはこめかみに血管を浮かべる。

「おのれ、これで勝ったつもりか!やろうども、こいつらを始末しろ!!」

キャプテンジョニーのかけ声と共に、多くの海賊達がその場に出現する。
現れた海賊達は月明かりを浴びるとなんとゾンビと化した。

『グオオ!』

ゾンビクルーとスカルクルーの群れが3人に向けて襲いかかってくる。

「やるぞ、デスマーチ!ゾンビ相手だからってびびるなよ!?」

「誰が!こいつだけは許さないわ!!」

デスマーチとBSBは同時に地面を蹴って離れる。

ドドドン!

襲いくる海賊達に向かって無数の弾丸を見舞う。
そして瞬く間にゾンビの群れは倒されていった。

「なんだよ、他愛ねえな。これで終わりかよ。」

「BSB、あれ・・!」

倒したと思った海賊の群れはちぎれとんだ身体をつなぎ合わせ、再度身体を起こす。

「馬鹿め!ゾンビと化した我が船員を銃などで倒せるものか!!」

キャプテンジョニーが勝ち誇るように嘲笑する。

「バカか、てめえ。俺達がただ銃を撃つしかできない能無しとでもおもってんのか?」

BSBは腰から弾丸を取り出し、精神を集中する。
デスマーチも同様に集中し始めた。

するとBSBは風、デスマーチは冷気をその身にまとう。

「ぶっとべ!!」

BSBの銃口から竜巻をまとった弾丸が放たれる。
ゾンビと化した船員達はまとめて吹き飛ばされ、海に落下する。

「・・・逝きなさい!!」

デスマーチの放った弾丸は冷気をまとい、命中したゾンビ達を凍結させた。

「ば、ばかな!!」

「さあーて、あとはてめえだけだな。覚悟はできたか?」

「は・・・はぁーはっはっは!!」

突然キャプテンジョニーは嘲笑を始めた。

「なんだ?ついに狂ったのか?」

「おい!やれ!!」

ジョニーは右手と共に合図を飛ばす。

すると甲板の扉が開き少女を引き連れた海賊が姿を現す。
その海賊は少女の首元に短刀をつきつけている。

「マリー!?」

人質にとられている少女はBSBのよく知った人物であった。

「切り札は最後の最後までとっておくものなのだよ。形勢逆転だな!!」

(チッ、マリーが捕まってるとは、予定外だぜ、どうする・・・?)

「BSB、散々この俺様になめた口を叩いてくれたな。抵抗するとどうなるかは、
わかってるな?」

キャプテンジョニーはツカツカと近寄ってきてBSBの腹部に向かって思い切り
蹴りを放つ。

「ぐふっ!」

BSBはその場に倒れて激しく咳き込んだ。

「て、てめえ、ただで済むと思うなよ・・・!!」

「んー、聞こえんな。このまま切り殺してやってもいいが、それじゃ俺様の気がおさまらん。
どうするか・・・」

「そうだ、デスマーチ、この場でそいつを撃ち殺せ!」

「なっ・・・!」

「仲間の手による公開処刑だ。これほど残酷な死に方はあるまい?」

「やめろー!!」

フェイトはキャプテンジョニーに向かって飛び掛った。

「ふんっ、丸腰のお前など怖くもなんともないわ。」

向かってくるフェイトに向かってキャプテンジョニーは拳を振り上げる。

バキッ!!

殴られた衝撃でフェイトは後方へ吹き飛ばされる。
その様子を見てデスマーチは歯軋りをする。

「どうした!?そいつを見殺しにしたいならそれでも俺様はかまわんぞ!?」

(BSB・・・)

猿轡をかまされたマリーミアは声をあげることもできずうめく。

「ちっ、しょうがねえな。」

BSBは身体を起こしてデスマーチに向かって向き直る。

「BSB、あなた!?」

「しょうがねえだろ。俺に女を見殺しにすることはできねえよ。」

BSBはあきらめたように手をあげる。

「くっ・・・」

デスマーチはその様子を見てとり、震える手で徐々にBSBに銃口を向ける。

「さあ、やれ!殺すんだ!!」

「・・・やれやれ、どこにでもゲスな輩はいるものだな。」

不意に奥から男の声が響き渡る。

ザシュッ!

男の放った一撃はマリーミアを捕らえていた海賊を縦に真っ二つに切り裂いた。
そして空いた手でマリーミアを支え、猿轡を取る。

「あ、あなたは・・・!」

「全く、お前はトラブルに巻き込まれてばかりだな。相当運が悪いのか・・・」

金髪の髪を短く切り込み、やれやれといった感じで首を振るその男をマリーミアは知っていた。

「く、クロスさん!?」

「なさけない、こんな奴らにあっさり捕まるとはな・・・フェイト!!」

クロスは掛け声と共にフェイトに向かって刀を投げる。

「そいつを使え!」

刀を受け取ったフェイトはにんまりと笑みを浮かべる。

「えへへ、これさえあれば!」

「誰だかしらねえが、助かったぜ。」

BSBは身体を起こし、再度キャプテンジョニーに向き直る。

「さて、まさか無事に済むとは思ってねえよな?さっきの分も合わせて
100倍にして返してやるぜ。」

「今度は片手と片足だけじゃすまないわよ・・・」

デスマーチも怒りの炎を灯し、キャプテンジョニーに向かってゆっくりと歩を進めていく。

「ま、まて、俺が悪かった・・・」

その場にキャプテンジョニーの断末魔が響き渡ったことはいうまでもなかった。

----------------------------------------------------------------------------------------------------------

「それにしてもクロス、どうしてここに?」

突如現れた青年に向かってフェイトが問う。

「マスターの指示だ。うちの団員を攫った連中を見過ごすわけにはいかんだろう?
俺達も捜索を続けていたんだ。」

「何にしても助かったわ、ありがとう。」

「礼には及ばん。」

「それにしても・・・」

デスマーチはチラリとBSBの方に目をやる。
座り込むBSBに向かってマリーミアが飛びつき、涙を流し続けていた。

「ごめんなさい、私のせいで・・・」

「ばーか、お前に心配されるほど俺は落ちちゃいねえよ。」

BSBは憎まれ口を叩きながらも、振り払ったりはせず、そのまま天を見上げていた。


-----------------------------------------------------------------------------------------------------------


[エルパ]

「本当に世話になったわね。ありがとう」

デスマーチはBSBに向かって素直にお礼の言葉を伝えた。

「それと、申し訳ないのだけど、お姉さんの行方は実はわからないの。」

「まあ、そんなことだろうと思ったぜ。地道に探すから気にすることはねえよ。」

その言葉を聞いたマリーミアがおずおずと発言する。

「あの、BSB、そのことなんだけど・・・」

「ん?」

「今回皆が危ない目にあったの私のせいじゃない?だからやっぱおねえちゃんを探すのは
私一人で・・・」

BSBはマリーミアの言葉を遮るように頭に右手を乗せた。

「ばーか、そんなこと気にすることはねえよ。」

「BSB・・・」

「なんたって、お姉さんとお近づきになるためだからな。」

「・・・ぇ?」

マリーミアはずるりと肩を落とす。

「ああ、待っててくださいよ、お姉さん!必ずこの俺が妹さんと会わせてあげますからね!」

その様子を見てデスマーチはあーあ、という素振りを見せる。

「だからお前は気にせず・・・ん?」

マリーミアは顔を伏せ、身体をプルプルと振るわせる。

「あ・ん・たって人はぁぁ・・・!!」

「ひええ、デスマーチ。助けてくれー!!」

(不器用なところは変わってないわね・・・でも)

デスマーチの目に追い掛け回すマリーミアの姿と逃げ回るBSBの姿が映る。

(あなたはやっぱり変わったわ。それは一体誰のおかげなのかしらね。)

 

 

 





フェイトさ登場(活躍の場がなくてゴメン;;)&クロスさ再登場(こちらはいいとこどりb)
でっす。

正直なところ、ハルさを出しちゃおうかなーとか思ったりもしましたが、ここは踏みとどまっておきました(ぁ

書き出して割りと長くなってしまった今回のお話ですが、まあこんなもんでしょうということで、一応完結させときます。

ご満足いただけたならなによりなのですが、なんともいえないなww

それでは今日はこのへんで(´-ω-`)ノ
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