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2007/6/17開始 2007/8/10改装&リネーム                                                                    ©2006 Actozsoft, All right reserved. ©2006 Gamepot Inc, All right reserved.
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ラテール創作小説 新章

趣味を兼ねてほぼ身内用に書いているこの小説ですが、意外と見てくれている方がいる
みたいでちょっぴり感激だったりします。

毎度のごとくご覧いただく場合は続きをどうぞ。






ラテール
ジエンディアサイドストーリー
            ~BSB~

「第6話、ディノ紀の森」



[エリアス王宮]

「じゃあシルヴァ姫、俺達はそろそろ行くぜ。」

「名残惜しいのぅ。またエリアスにきたらここにも立ち寄るのじゃぞ。」

「約束するさ。」

BSBはマリーミアを引き連れて王宮を後にした。

[街道]

「で、次はどうするつもり?」

「ん、さっき仲間から情報が入ってな。お前の姉さんらしき風体の女性がエルパ砂漠で
確認されたそうだ。」

「ほんと!?」

「ああ、だから砂漠の町エルパに向かう。」

「すぐにでも行く!っていいたいところだけど・・・エルパって遠いの?」

「結構距離はあるが、問題はない。ついてきな。」


[タウンポータル]

「ここは?」

「時空間転移装置、簡単にいうと町と町の間を移動できるシロモノだな。」

「へぇ~、そんな便利なものがあるんだ。」

「リムア、エルパまで頼むぜ!」

『了解しました。エルパへのゲートを開きます。』

2人は光の柱に飛び込んだ。
 

[エルパ]

「それでどこに向かうの!?」

「焦るな。まずは酒場へ行こう。」


[酒場]

酒場に入るとブロンドの髪を長引かせた端整な顔立ちの女性が悠然と腰かけていた。

「よぅ、デスマーチ、久しぶりだな。」

「あら、BSB。まだ生きてたのね。」

「笑えないジョークだな。そんなこと言いながらも俺に会いたがってたってのは
わかってるんだぜ。」

「それこそ笑えないジョークだわ。それにしても・・・」

デスマーチと呼ばれた女性はマリーミアに目を移す。

「しばらく見ないうちにあなた女性の趣味が変わったの?」

「冗談。18歳以下は守備範囲外だ。それに俺にはお前しかいないぜ。」

BSBはそういいながらデスマーチの隣の壁に右手をつく。

「調子のいいことね。まあ相変わらずってことかしら。」

「そちらの方は?」

「こいつはコードネーム『デスマーチ』。俺と同じ掃除屋だ。」

「よろしくね、お嬢ちゃん。」

デスマーチは薄く微笑みながらマリーミアに向かって右手を差し出した。

「どうも・・・」

マリーミアはおずおずと自分の右手を差し出す。

グイッ!

次の瞬間デスマーチはマリーミアの右手をひっぱり、素早く腰から抜いた銃を
マリーミアの頭部に当てた。

「え・・・?」

マリーミアは一瞬何が起きたかわからず、狼狽する。

「あら、まるっきり素人の反応じゃない。」

「無茶するなよ。素人さんなんだから。」

「あなた、変わったわね。こんな子と一緒にいるなんて。一体どうしたの?」

「別にどうもしないさ。この子は単なる依頼人だ。」

デスマーチは銃をしまい、マリーミアの右手を離した。
BSBはデスマーチの隣に腰掛け、問いかける。

「とりあえず確認された女性の話を聞かせてもらいたいもんだな。」

「あら、私の情報は高くつくわよ?」

BSBはその言葉を聞いて軽く笑う。

「わかったよ、しょうがねえな・・・」

そういいながらBSBは自身の上着を脱いだ。

「・・・何してるの?」

「身体で払えってんだろ?それなら喜んで協力させてもらうぜ。」

それを聞いたデスマーチはため息をついた。

「そういうところは変わらないわね。ある意味間違いでもないけど。
ちょっと頼みたいことがあるのよ。」

「お前が俺に頼み事?自分でやればいいじゃねえか。」

「それができるなら始めから頼まないわ。」

「しょうがねえ。じゃあ、話を聞こうか。」

 


------------------------------------------------------------------------------------------------------

[ピラミッド]

(やれやれ、何事かと思ったら、単なるゾンビ退治かよ。)

「ねえねえ、あのデスマーチって人、どういう人なの?」

「さっきも言ったが同業者だ。腕は立つんだが、どういうわけか昔からゾンビとか
お化けの類は苦手なんだよ。」

「ふーん、単なる同業者って感じじゃなかったけど。」

「やけにつっこむな。大体お前も無理してついてこなくていいんだぜ?」

「ふーんだ。」

マリーミアは鼻を鳴らし、顔をそむける。

「なんだってんだ・・・お、あいつだな。」

通路の奥にブツブツつぶやきながら歩を進めるゾンビが見える。

「あいつが『生きているゾンビ』だ。奴が落とすアイテムから薬が作れるらしい。』

「生きているゾンビ、って。矛盾してない?」

「細かいことは言いっこなしだ。来るぞ。」

生きているゾンビはこちらに気づいたようで、ノソノソとゆっくりこちらに向かって歩いてくる。

「・・・ねぇ?やっちゃってもいいの?」

「どうぞ、ご自由に。」

マリーミアはゆっくりとこちらに向かってくる生きているゾンビに向かって、
クロスから受け取った刀を振るった。

『もう死ぬ!』

生きているゾンビはよくわからない断末魔をあげて、その場に倒れた。

「はーい、お疲れさん。そんじゃかえろーか。」

BSBは回れ右して、元来た道を引き返す。

「あ、待ってよ。・・・あれ?」

マリーミアが後を追おうとしたところ、壁にあいている大きな穴に気づく。

「ねえ、この穴何かしら?」

「お前、その穴は・・・!」

「何?・・・きゃっ!」

穴を覗き込もうとしたマリーミアは突如穴に吸い込まれた。

「ちっ、世話のやける!」

BSBは舌打ちしてそれに続いた。


[ストーントン村]

「ここはどこ?」

「ストーントン村だ。ピラミッドの奥にはたまにタイムトンネルが開くことがあって、
その穴から原始時代にタイムスリップすることあるらしい。」

(なんてめちゃくちゃな・・・)

「それで元の世界には戻れるの?」

「また運良くタイムトンネルが開いてくれればな。」

「それっていつ開くの?」

「わかんねーよ。」

「そんな!それじゃいつ帰れるかわからないじゃない!」

「うるせえ!元はと言えばお前がうかつに覗き込んだりするからだろーが!!」

「うっ・・・」

マリーミアは言い返すことができず、言葉に詰まる。

「ったく、お前、宝箱があったら絶対明けて中身を確認しないと気がすまないタイプだろ。」

グサッ!

マリーミアは図星を指され、小さくよろめく。

「悪かったわよ。・・・てあれは?」

マリーミアの眼前にピンクのトカゲの群れが近づいてくる。

「ありゃ、パープルウォーキーだな。お前があんまし騒がしいから寄ってきたんじゃないか?
責任とって全部片付けちまってくれよ。」

「なによ、手伝ってくれてもいいじゃない。」

「やだ、弾が勿体ない。」

BSBはキッパリと言い放つ。
二人が言い合いしてるうちにパープルウォーキーの群れはどんどんこちらに近づいてくる。

「もうっ!しょうがないわね!!」

マリーミアは刀を掲げ、パープルウォーキーの群れに向かって駆けていく。

「がんばれー」

BSBはマリーミアに向かって小さく手を振った。

(んじゃま俺は帰り道でも探しますかね・・・)

その場から立ち上がり、辺りの探索を始める。

(お、こりゃシダ化石だな。いただいておくか。)

ズシン!ズシン!

突如辺りに地響き音が鳴り響く。

(ん、なんだ?)

BSBが音に向かって振り向いた先にはとてつもなく大きな足跡があいていた。

(ちょ、こいつは・・・)

しかもその足はマリーミアのいた場所に向かって続いていく。

「やべえ!マリー、そこから離れろ!早く!!」

「え?」

マリーミアは声に反応して咄嗟にその場から飛びのく。
直後頭上から突如大きな足がマリーミアに向かって落下してきた。

ズウン!!

突如飛来した大きな足は数体のパープルウォーキーごと辺りを押しつぶした。

「なんなのよ、これ!?」

「ブロトドンの足だ!早くそこから離れろ!!」

マリーミアは急いでその場から離れたが、ブロトドンの足はマリーミアを追ってくる。

ズウン!

再度マリーミアに向かって落ちてきたブロトドンの足をマリーミアはかろうじて回避する。

「ちょっと、冗談じゃないわよ!!」

マリーミアは持っていた刀で数回ブロトドンの足を切りつけたが、あまりの
大きさのためか効果は見られない。

「いいからこっちに向かって走れ!」

「どうするつもり!?」

声に促されるまま、マリーミアは必死でBSBに向かって走る。
その後をブロトドンの足が大きな足音を立てながら追いかけてきた。

(やれやれ、これをやると疲れるんだよなぁ~・・・)

BSBは腰から取り出した一発の弾を銃身に込める。
そのまま両目を閉じ、意識を集中させ始めた。

(何?BSBの様子が・・・)

その様子を見ていたマリーミアが驚く。見るとBSBの全身から淡い光が漏れ出している。
そして突如両目を開いたBSBは、素早くはるか上空に向かって銃身を向ける。

「いっけぇ!!」

ドゥン!!

掛け声とともにBSBの銃の先から放たれた波動が上空に向かって伸びる。

数秒遅れて上空から破裂音が聞こえたかと思うと、これまた数秒遅れで、
ブロトドンが倒れ込む大きな音が地響きと共にやってきた。

「ふぅ~、一丁上がりっと。」

(すごい・・・)

BSBのうわさは何度か耳にしたマリーミアではあったが、実際に戦うところを見るのは
今回が初めてであった。

「どうだ、惚れ直したろ?」

「バカ、何言ってるのよ。」

「おっ、あれは・・・」

BSBが視線を向けた先、ちょうどブロトドンが倒れこんだ付近の空間がゆがみ始める。

「ラッキー!あれはタイムトンネルだ。元の世界に戻れるぞ!」

「え?・・・キャッ!」

BSBはマリーミアの腰を両手で抱え込み、ひずみに向かって走る。

「ちょっと、何するの!?」

「早くしないとまた帰れなくなっちまうだろうが!」

手元で暴れるマリーミアを必死で抱え込み、そのままBSBは走る。
やがてひずみは黒い穴に変わり、マリーミアを抱え込んだままBSBは穴に向かって飛び込んだ。


[ピラミッド]

(やれやれ、なんとか戻ってこれたみたいだな。)

その場に腰を下ろしたBSBは大きく息を吐いた。

「・・・」

そのBSBを神妙な面持ちでマリーミアが眺めている。

「どした?無事に戻ってこれたんだからちっとは喜んだらどうだ?」

「・・・助けてくれてありがとう。」

マリーミアはぽつりとお礼の言葉を言った。

「なんだ、珍しく素直だな。」

マリーミアは無言のままBSBから顔を背ける。
BSBはその場から立ち上がり、ズボンの埃を払った。

「さてと、帰ろうぜ。」


[エルパ]
[酒場]

「ご苦労様、無事に戻ってきて何よりだわ。」

「全く、いい加減生きているゾンビくらい自分で始末してくれよ。」

「え~、だってあれ、気持ち悪いじゃない。」

BSBはやれやれといった調子で首を振る。

「それじゃ早速情報を聞かせてもらおうか。」

「わかったわ。でもその前にちょっと着替えたいからあなたは外に出ててくれる?」

「なんだよ、俺は全然かまわねえぜ?」

「私は構うの!!」

デスマーチはBSBを部屋の外に押しやり、無理矢理扉を閉めた。

「さて、と」

デスマーチは後手で扉の鍵を閉め、マリーミアに向かって向き直る。

「あなたはどうして彼と一緒にいるの?」

「少し前に姉とはぐれてしまって、それを探してもらうことにしたんです。」

「ふーん、お姉さんとねぇ・・・」

「あなたこそ、あいつとはどういう関係なんですか?」

「何?気になるの?」

「べつにそういうわけじゃ・・・」

「別にいいわよ、教えてあげる。」

「私と彼が同業者ってことはさっき話したわね。実は2年くらい前まで私達は
コンビを組んでいたの。」

「2年前ってことはそれまでもずっと?」

「ううん、さほど長い期間じゃなかったわ。」

「それ以前のあいつは何をしてたんですか?」

「知らないわ。」

「え?」

「それより以前のことは私も彼自身も知らない。何故なら・・・」

「彼には2年より以前の記憶がないの」

マリーミアはデスマーチのその言葉に耳を疑った。

「記憶・・・喪失?」

 

 

 

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はい、後書きです。

毎度毎度ネタの捻出に苦しむHA_RUです。こんちゃ(´・ω・`)ノ

複線的内容で今回終わらせてみたものの、実は何も考えてなかったりします。
HAHAHA。

とりあえず1話につき知り合い一人ずつ出せればよいなーとか思っています。
無理がありそうではありますが(ぁ

とりあえず眠いので、本日はこの辺で失礼しますw


 

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