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2007/6/17開始 2007/8/10改装&リネーム                                                                    ©2006 Actozsoft, All right reserved. ©2006 Gamepot Inc, All right reserved.
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ラテール創作小説 第1部 です。


妄想小説も第10話目となりました。

今回はコアのお話がメインです。
内容は管理人が適当に考えただけなので、真実かどうかは知りません(ぁ

お読みいただける方はつづきをどうぞ。






ラテール
ジエンディア サイドストーリー
         ~メイリーナ~

『第10話、コアの野望~前編~』




[ベス]

[月の光隠れギルド]

フリアータの指示でメイリーナは、ティニアを連れてベスに来ていた。

「デミさ、よろしくお願い」

デミウルゴスはティニアをその場に寝かせ、呪文の詠唱を始める。

「・・・キュアポイズン!」

デミウルゴスの両手が光り、ティニアを照らす。
するとティニアの顔色がみるみるよくなっていった。
ティニアはその場で寝息を立てる。

「これで大丈夫だと思います。」

「ありがとうございます。」

メイリーナは礼をいい、安堵の息をついた。

「ここは月の光の隠れギルドや。遺跡調査のために今ここにきとるんよ。」

「遺跡・・・?クトガ遺跡のことですか?」

「なんやお嬢ちゃんしっとるんかいな?
それじゃククリー族が以前からベスの街を襲いだしたのはしっとるか?」

メイリーナは首を横に振る。

「元々好戦的な種族ではあるんやけどな。けどこれまで町を襲ったり
することはなかった。
なんせ頭の悪い連中やからなぁ。それがここ最近突然、や。

そんで原因を探っていってたら、誰かがククリー族に命令してやらせてる
ってことがわかった。それで・・・」

「困りますよ、フリさん。」

「ああ、ウィレムさ、ただいま」

ウィレムと呼ばれた青年は頭をかきながら言葉を続ける。

「今、僕達はわけあってここの所在を外部に明かすことはできないんです。
一般の人をここに連れてこられると困りますね。」

「ごめんごめん、でも緊急時やったから仕方なかったんよ。」

フリアータは青年に向かって両手を合わせる。

「緊急時だってことは認めますが・・・。
何も僕達の目的までバラすことはないでしょう。」

ウィレムはため息をついた。

「うっかり口すべらせてしもたんよ。メイちゃん、このことは内緒な。」

そういってフリアータは人差し指をメイリーナにつきつけた。
そこへ新たな男女2名がやってくる。

「ただいまー、あれ?お客さん?」

「スケさとカクさ、おかえりー」

「これはまた可愛らしいお嬢さんね。こんにちは」

スケさんと呼ばれた女性がメイリーナに挨拶する。

「調査の結果わかったんだけど・・・と」

そういってカクさんはメイリーナに目をやる。

「あ、私、少し外に出てますね。」

メイリーナは部屋の外に出る瞬間カクさんの言葉を耳にしてしまう。

『どうやら、アガシュラはデル族の子供を捜しているみたい・・・』

バン!

メイリーナはその言葉を聞いて、慌てて部屋に戻る。

「その話、詳しく聞かせてもらえませんか・・・?」

「どないしたん?怖い顔して・・・。ちょっと込み入った話やから申し訳ないけど、
教えてあげることはできへんよ?」

メイリーナは少し迷ったが、意を決して、語りかける。

「私はデル族の生き残りなんです・・・。」

「あはは!冗談きついなぁ。お嬢ちゃん。」

フリアータは笑い飛ばしたが、メイリーナの真剣な顔を見て、目を鋭くする。

「・・・詳しく聞かせてもらえるか?」

「実は・・・」

メイリーナは語った。ベロス山中でワーウルフに襲われ、そこをある青年に助けてもらい、
イリスを探す旅に出たこと。
自分の中に眠る、不思議な力のこと。そして、旅の最中、自分がデル族の生き残りだと
言われたこと・・・。

「・・・なるほど。にわかに信じがたい話ではあるけど、つじつまはあっとるな・・・
ところで、  山で会った青年から赤龍剣を受け取ったって話やけど、蒼い髪に
ターバンかぶった奴と違った?」

「なんでハルさんを!?・・・あ」

「やっぱりハルさか。」

フリアータは納得といった表情を見せる。

「実はその剣な、わいがハルさに譲ったもんなんや。」

「どういうことですか?何故あなたがハルさんを?」

「なんでも何もなぁ。ここにおる連中は全員ハルさのことしっとるよ。」

そういって後ろを振り返る。

「ハルさはこのギルド、『月の光』のマスターやったんや。」

その場には月の光のギルドメンバーが集まっていた。
フリアータは続ける。

「赤龍剣はわいがインヴォーグ討伐にいったときに偶然拾ったもんや。
わいは剣は使えんからな。ハルさに譲ったんやけど・・・」

「ちょっとまってください。インヴォーグって、赤龍の巣にいた火竜ですか?」

「おー、ようしっとるね。そのとおりさ」

「私の旅の途中、インヴォーグと遭遇して、戦ったことがあるんです・・・」

「それはおかしいなぁ。確かにワイがしとめたはずやけど。
インヴォーグが2体いるわけないし。」

「まあそれはええわ。ところでハルさはどこに行くっていっとった?」

「それはわかりません、でも何か急いでいるようで、すぐどこかに行ってしまいました。」

「実はハルさはちょっとした事件に巻き込まれてなぁ。わいらは元々エリアスに
いたんやけど、その事件がきっかけでいづらくなってしもてね。
あちこちを転々としとるんよ。」

「一体何があったんですか?」

「それはちょっと言えんなぁ。」

カクさんが話に割って入る。

「話を戻すよ。ククリー族を操っているといわれている女性についてなだけど。
コアって呼ばれてる。どうやらその女性はアガシュラのようなんだ。

理由はわからないけど、彼らはデル族を目の敵のように追い回している。
てっきりイリスを探しているかと思っていたのだけど」

スケさんが続ける。

「ベスを襲ったククリー族は子供を狙って襲っていた。町にいるトリシャさんも
その一人で、そのときに娘を守ろうとしたトリシャさんのお母さんが亡くなっている。」

「ククリー族、いや、コアの真の狙いがこの少女だったってことか・・・?」

ウィレムのその言葉に一同の目がメイリーナに集中する。

「そういえばイリスの出身はベロス、メイちゃんもベロスの山中、か。
ずいぶんクトガ遺跡から離れたところに二人ともいたんやね。
これはただの偶然・・・?」

「ただの偶然とは考えにくいな。恐らく二人を養っていた人達は二人が狙われて
いることを知っていて、なるべく遠くでかくまっていたんじゃないか?」

「メイちゃんは自分がどうしてそこにいたのかって聞かされている?」

「いいえ、養父が私を養ってくれていたんですが、死の間際にもその理由は
教えてくれませんでした。」

「どうやらそれで間違いなさそうだね。」

その場に新たにやってきた少女の声が響く。

「初めまして。私はこなたといいます。今はギルドマスター代行をやっています。」

「こんにちは・・・」

「まあ事実はどうあれ、一番確実なのは・・・コアと呼ばれる人物の元にいってみて、
それが本当にアガシュラであれば、倒してしまうことですね。」

「まあ、コアなんてわいらの手にかかれば、大したことあらへんよ。」

フリアータの言葉にギルド内はにわかに活気付く。

「・・・あの私、少し外にいってきます。」

「ああ、行ってらっしゃい」

その時カクさんは見た。少女の悲しくとも決意に満ちた目を・・・。

(スケさん、ちょっと・・・)


[ベス町中]

(みんなごめんなさい。でも私は・・・)

(私はこれ以上、私のために誰かが傷つくのを見たくないの・・!)

メイリーナは剣をにぎりしめ、町の外へ駆け出した。


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------

[ジャングル]

ジャングルは木々が生い茂っており、多くのククリー族が潜んでいた。

彼らはメイリーナを見かけると血気盛んに襲いかかってきたが、激戦をくぐりぬけてきた
少女の敵ではなかった。

途中、イリスの石塔を発見したメイリーナは耳を澄ます。

『・・・ジャングル地帯の奥にある奇妙な遺跡の話を聞いて、私たちは村を離れ、
そこに向けて旅立ちました。
ベスの人々は、ジャングルの中には<ククリ一族>という危ない部族がいると
私たちに警告してくれました。』

そこで言葉は途切れた。

(やっぱりイリスもクトガ遺跡に向かったのね。)

さらに進んでいくと草むらから大きな人影が現れ、メイリーナの行く手を塞いた。

(マウンテンコング!?)

マウンテンコングはその大きな見かけからは想像できない俊敏な動きでメイリーナに
接近し、拳を繰り出す。
メイリーナはかろうじて盾で拳を防いだが、その衝撃で後方へはじきとばされる。

(なんて力・・・!)

体勢を崩したところになおもマウンテンコングは襲いかかる・・・!

ゴン!!

大きな音と共に襲い掛かってきたマウンテンコングがそのまま前のめりに崩れおちた。

「ほーら、やっぱりここにいた。」

「全く無茶するよねぇ。」

大きな鈍器を肩にかけ手を振るカクさんと、ため息をつくスケさんがそこにいた。

「お二人とも、どうしてここに?」

「いやぁ、出ていくときにメイちゃんが深刻な目をして飛び出していったからさ。
きっと無茶なこと考えてるんじゃないかって」

「ハルさが以前飛び出していったときも同じような目してたよねぇ。
こう見えても私たちはハルさと一番付き合いが長いんだ。」

「なんでも自分で背負いこもうとするのはよくないことだよ。
アガシュラについては私たちに任せてほしいな。」

「・・・嫌です」

「・・・え?」

「私はもう自分のために誰かが傷つくのを見たくないんです。アガシュラが
私を探しているなら、私がそこにいけば済む話です。」

「メイちゃん、君・・・」

パンッ!

乾いた音がその場に響く。
メイリーナは驚いた目でスケさんを見ながら頬を手で抑えていた。

「アガシュラがあなたを探しているのは事実かもしれないけど、誰かが傷ついたとか、
死んだとか、それは別にあなたのせいじゃない。
気持ちはわかるけど一人で行くのは無茶すぎる。もう少し自分を大切にしなさい!」

「すみません。それでも私は・・アガシュラとの因縁は自分の手でつけたいんです。」

「まあまあスケさん、それならば・・」

カクさんはスケさんにひそひそと何かを告げる。
それを聞いたスケさんはあきらめたようにため息をついた。

「メイちゃんの気持ちはわかったけど、どうしても行くのであれば、
僕たちもご一緒します。」

「えぇ!?」

「まあしょうがないね・・。」

「それにメイちゃん、正直なところ、マウンテンコングに手こずっているようじゃ、
とてもコアの元にたどり着けないよ。助っ人が必要だと思うけどな?」

「むっ・・・」

メイリーナは言い返す言葉も出ず、黙り込む。

「決まりだね。」

そのまま3人はクトガ遺跡に向かった。


[クトガ遺跡]

古代の神、クトガの遺跡と言われているその場所はモンスターの巣窟と化していた。
遺跡の中に足を踏み入れた3人はさらにその奥を目指す。

途中何度もモンスターに襲われたが、メイリーナはその剣技で、カクさんは鈍器を
巧みに操り、スケさんは精霊魔術を用いて、これらを撃退していった。

やげて3人は地下道に出た。


[クトガ遺跡 地下]

クトガ遺跡の地下はあちこちから溶岩が吹き出る、危険地帯だった。
その上にククリー族が絶え間なく襲いかかるが、3人はこれを退けつつ、進んでいく。
地下の奥にそびえ立つイリスの石塔を発見した一行はその前に立った。

「ここはどうやら安全みたいだね。声を聞いてみよう。」

石塔の前に立ち、耳を澄ます。

『・・・クトガ遺跡には、女神のように神秘的に眠っている人がいました。
彼女の名前はカティア・スー。
彼女を閉じ込めている強い封印を解こうとした時、アガシュラの一族と思われる
女性が現れて、私たちを攻撃しました。

でもなぜかその女はしつこくは攻撃しませんでした。彼らを退けてから私たちは
海龍王に会いにアトランティスに向けて
また旅を立ちました。』

(バン・ギウさんが言っていた、海龍の巫女のこと?・・・それに)

「伝説の都、アトランティス・・・か。」

「見て、すぐ傍に大きな扉があるよ。きっとあの奥に・・・」

カクさんの言葉を聞いて目をやった先には大きな扉がそびえたっていた。
3人は扉の前に移動する。

「じゃあスケさん、お願い」

「わかった。」

スケさんは目を閉じ呪文の詠唱を始めた。

すると扉が徐々に開き始める。

(私はもう迷わない。私の中に眠るこの力で・・・アガシュラを討つ!!)

メイリーナは覚悟を決め、部屋の中に足を踏み入れた。




第11話へはこちらから
http://harubsb.blog.shinobi.jp/Entry/98/

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実際のゲーム中の「メイリーナ」はまだLvが低く、とてもコア狩りにいける状態では
ありません(orz

さすがにLv80までこの話とめておくのもなんなので、とりあえず続きを書いてます。

月の光ギルドメンバーとsukeさkakuさをゲストに使用させていただきました。

しかし話の都合とはいえ、この主人公、とんだ暴走娘になっちゃいました(汗

今まで張っていた伏線を消化しつつ、いよいよこのお話も大詰め、
次回はコアとのバトルです。


ワンパターンにならないように頑張ります(ぁ

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