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2007/6/17開始 2007/8/10改装&リネーム                                                                    ©2006 Actozsoft, All right reserved. ©2006 Gamepot Inc, All right reserved.
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ラテール創作小説のエピローグです。

その後の登場人物たちの様子をご紹介させていただきます。

ご覧いただく場合は続きをどうぞ。

ラテール
ジエンディア サイドストーリー
         ~メイリーナ~

『エピローグ』




[エリアス]
[王宮]

戦いより、一週間後・・・。


「・・・ここまでだな。」

蒼髪の剣士ハルは目の前で無様にしりもちをついた男に対して剣先をつきつけた。
青年の目の前にいるのはエリアス王宮の官僚、『西群』である。

「誰か!誰かおらぬか!!」

「無駄だ、誰もこない。お前の手下の兵士達は皆ぐっすり眠ってるぜ」

「逆賊め・・・」

「よくいうぜ、全部あんたの差し金だろう。」

「知らぬ、一体なんのことだ!?」

「まあいいさ、証拠は全部あがってるんだ。仮に誰かきたとしても
捕まるのはあんたのほうさ。それに・・・王妃を殺害したのもあんたの差し金だろう?」

その言葉にみるみる西群の顔色が変わる。

「やっぱりな・・・ゲスめ・・・」

ハルはその表情を見てとったうえで剣先を西群ののどもとにつきつける。

「頼む、助けてくれ・・・」

「この場で切り殺してやりたいのは山々だが、それで死んだものが
帰ってくるわけじゃない。」

ハルは剣を鞘に戻した。

「お前の裁きは王に任せるとしよう。しかし安心はするなよ。
恐らく死罪は免れない。」

「うぅ・・・」

西群はその言葉に諦めたように頭をたれた。
傍らにいたこなたがハルに声かける。

「終わったね。」

「ああ、これで少しは王宮もよくなるだろうか・・・」

こなたは胸のエンブレムを外して、ハルの目の前に突き出す。

「やっぱり月の光のマスターはハルさんにお任せしますよ」

ハルはそれに対して無言で首を振った。

「俺もこいつらと同じさ、誰かを犠牲にしたうえでのうのうを生きながられてる。
とてもそんな資格はない。」

「メイさんのことですか・・・」

「悪いがこなたさん、ここは任せる。ちょっと挨拶したい人たちもいるんでね。」

「わかりました。いってらっしゃい。」


----------------------------------------------------------------------------------------

[酒場]

酒場には月の光とSFSのメンバーが集まっていた。

「ハルさん、お帰り!そしてお久しぶり。」

「こんちは。今回は色々と世話になったみたいで。ジョッシュさんのおかげで
無事汚名を晴らすことができたよ。ありがとう。」

「いやいや、僕は何もしてませんよ」

キィ

そのとき酒場の扉から新たに人が入ってくる。
アルファド、あいか、さみゅの3人である。

「よう、全部終わったみたいだな。」

「みなさんこんにちは~」

ハルは呼び声に反応して入り口に向き直る。

「ああ、これでちょっとは王宮も落ち着くだろうよ。」

「ま、俺は今更ここの奴らのために動く気はないがね」

「気持ちはわかるさ。ところで、お前達はこれからどうするんだ?」

アルファドは無言であいかを指差す。

「え~っと、モンスターもいなくなって世界は平和になったのだけど、
世界にはまだまだ困っている人がいると思うのね。

だから私は自分にできることで、皆を元気づけてあげたいと思うの。
それで各地を回りつつ、楽団を結成して盛り上げていきたいの!」

「はは、あいからしいよ・・・」

「こいつ一人放っておくわけにもいかないだろ?だから俺達はそれについていくことに決めた」

「うん」

「ハル、お前はどうするんだ?元の世界に帰るのか?」

「いや、俺は・・・」

イリスと魔王が消滅した後、アースガルドにいたものを含め、各地のモンスターは
その姿を消した。

恐らくイリスが人々の負の感情を実体化させ、作り出したものだったのだろう。

イリスとの戦いで傷ついたものも、後からやってきた月の光のメンバーにより、
介抱され、無事街に戻ることができた。

その後各地にあったイリスの石塔は姿を消し、代わりに無数のポータルが出現した。
これにより多くの冒険者は出生地に帰っていくか、またはジエンディアに居つく者もいた。

「まだあの子のことを気にしてるのか?」

「・・・」

「助けることができなかったって意味では俺達も同罪さ。お前だけが気にすることじゃない」

「頭ではわかっていても納得はできるものじゃないさ。」

「やれやれ・・・」

アルファドはため息をついた。

酒場の奥でジョッシュが口を開く。

「ティニアさんはどうするんだい?やっぱり元の世界に戻るのかな?」

「うーん、そうしたいのは山々なんだけど・・・」

「まだ妹も見つかっていないし、ジョッシュさんたちにも世話になったしね。
もう少しここで様子見ようかと思ってる。」

「そっか。しかし妹のマリーさんはどこにいったんだろうね。」

「ん、誰だって?」

アルファドが突然口をはさむ。

「ここにいるティニアさんの妹さんでマリーミアさん、、こちらの世界に
きたときはぐれてしまって、それからずっと探しているんですよ。」

「それってひょっとしてピンクのロール髪のあいつのことか?
そういや姉を探してるとかなんとか・・・」

「知ってるの!?」

ティニアがアルファドにつかみかかる。

「いてて、俺達がアトランティスについたときに街中に倒れている少女がいた。
特に目立った外傷はなかったんだが、ずっと眠り続けたままだったんで、
アトランティスの民に世話をしてもらっていたんだ。
それが、魔王が消滅した直後意識を取り戻したんで話を聞いた。」

「ど、どこにいるの!?」

「一緒に街につれてきたからもうすぐ来ると・・・」

「お姉ちゃん・・・?」

ふいに後ろから呼び止められる

ティニアは振り向き、その人物を凝視する。

「・・・マリー!!」

「お姉ちゃん!!」

二人は近づき、抱き合う。

「心配したのよ・・・」

「ごめんなさい。」

「ティニア、よかったね。」

アラサがその様子を見てつぶやく。ジョッシュは小さく鼻をすすった。

-------------------------------------------------------------------------------------------------

[街道]

「それじゃ俺達はもう行くぜ、達者でな!!」

「さよなら」

「ばいばい~」

アルファド、あいか、さみゅの3人はその場の者たちに手を振りながら去っていった。

「それじゃ僕達も」

「ジョッシュさん達はこれからどうするんだい?」

「んー、別に今はこれといった目的もないしね。どうするかな」

「平和になったのはいいけど、ちょっと退屈になっちゃったよねぇ。」

「だったらさ、久しぶりに皆で温泉にでもいかない?」

「お、いいね。」

「と、いうことで僕達は雪原の温泉にでもいって、ゆっくりしてこようと思います。
ハルさんもよかったらご一緒しませんか?」

「いや、俺は・・・」

ハルは表情を暗くし、顔を伏せる。

「そうですか・・・。それではギルドの皆さんにもよろしくお伝えください。」

「さよなら~」

SFSのメンバーはレプリゼ雪原に向かって歩いていった。

「さて、と・・・」

ハルは町の外に向かって歩を進める


-------------------------------------------------------------------------------------------------------

[ベロス山中]

ハルは峠を上り、一人ベロス山中の麓へとやってきた。
その場所は土が盛り上がっており、その中央に赤く輝く剣が突き刺さっていた。

(ここで君をワーウルフの群れから助けたんだったな。
今では随分前のことに感じるよ。結局俺は君を救うことはできなかった。
それどころか最後には命まで助けられた・・・)

ハルはしばらく目を伏せ、黙祷を捧げた後、立ち上がる。

「それじゃ・・・また来るよ。」

そういい残し、その場を立ち去ろうとしたハルの元に一陣の風が舞う。
それによって木の葉が舞い、周囲の木々がさざめいた。

ハルは一瞬立ち止まったが、再度向き直り、町に向かって足を踏み出そうとした。
その時・・・

「あー、ひどいなぁ。これじゃまるでお墓じゃないですか」

ハルはその声に驚いて後ろを振り返る。
そこには一人の少女がクスクスと笑いながら立っていた。

「お久しぶりです。といっても一週間ぶりくらいですが。」

「メイちゃん・・!?どうして君が?」

ハルはメイリーナにかけよった

「無事だったのか。しかしあのとき確かに・・・」

「ええ、私は火竜剣の炎によって確かに全身を焼かれました。でも・・・」


--------------------------------------------------------------------------------------------------------


メイリーナの意識は虚空をさまよっていた。

「私は死んじゃったのか。でもきっとこれでよかったのよね・・・」

目を閉じるメイリーナの元に一人の少女が現れる。
その少女もメイリーナと同様実体を持っていなかったが、
メイリーナの意識に直接語りかけてきた。

「ごめんなさい。あなたには迷惑をかけたわね・・・」

「気にしないで。私が自分でしたことだし、後悔はしてないから」

イリスは首を小さく横に振る。

「私もあなたくらい強い意志を持っていればこんなことにはならなかった。
あなたを含め、この世界のみんなには取り返しのつかないことをしてしまった。」

イリスは一旦言葉を切ってから続ける。

「だから私はいいの、でもあなたは・・・」

「ううん、死んじゃったものは仕方ないし、これからは姉さんとも一緒に暮らせるから
・・・って、死んじゃったのにおかしいかな?」

「メイ・・・まだ私のことを姉さんと呼んでくれるのね。」

「ええ、姉さんは悪くないよ・・・」

イリスはメイリーナに近寄り、強く抱きしめるかのように体を重ねた。
二人はしばらくそうしていたが、やがてイリスはそのままメイリーナに語りかける。

「・・・メイリーナ、よく聞きなさい。もしあなたが生きることを強く望むなら・・・
そしてあなたと関わった人たちがあなたの存在を強く望んでくれるなら、
あなたは元の世界に戻れるかもしれない」

「え?どういうこと?」

「以前あなたには伝えたわね。あなたの本当の力、それは自分の中の
強い想いを具現化する力だと・・・」

イリスは続ける。

「そして私は他者の強い想いを具現化することができる。私達二人の力を
あわせればあなたは生き返ることができるかもしれない。」

「そんな・・・でもそうすると姉さんは・・・」

「私は大丈夫。かつての仲間達や私を探してくれる冒険者達が強く望んで
くれるならきっとまた戻ってこれるから」

「私は・・・」

メイリーナはしばらく考えこんでいたが、やがて顔をあげた。

「私は・・・生きたい!これからは自分ができることを探して新しい人生を
歩んでいきたい!!」

イリスはその様子を見て、微笑む。

「うん、それでいいの。それじゃ目を閉じて意識を集中させて・・・」

メイリーナは言われた通りに目を閉じて意識を集中させる。
そしてイリスもそれに続く。

(ありがとうメイリーナ。強く生きるのよ・・・さようなら)

メイリーナの元に光が集まっていく。


-------------------------------------------------------------------------------------------------


「・・・で、気づくとここに倒れてました。」

メイリーナは苦笑した。
ハルは小さく体を震わせながら、わずかに言葉を吐き出す。

「・・・よかった。本当に」

「ハルさんたちのおかげですよ。みんなが私の存在を望んでくれたから、
私は帰ってこれたんです。それに以前言ったでしょう。
あなたにはまだ色々聞きたいことがあるって。」

「そうだな。積もる話はいくらでもあるが・・・まずは街に戻ろう。みんなにもこのことを
教えてやらないとな。」

ハルは振り向き、その場を駆け出す。

「あ、待ってください!」

メイリーナも慌ててそれに続く。
そして駆けながら、空を見上げ、想いを馳せた。

(これからも私は強く生きていきます。姉さん、どうか見守っていてください。)

木々の隙間から陽光が差し込んでいた。

空は一面に青空が広がっており、世界中の者達を優しく包み込むように
どこまでも続いていた。

少女の本当の旅はこれから始まる。人生という名の長い旅が・・・。









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~あとがき~


いやぁ、ついに終わりました!!

興味半分で始めた企画も、皆の応援に支えられ、
なお、自分も途中から結構ノッてきたんで、無事完結することとあいなりました。

妄想小説に登場させていただきました
人物のご紹介をさせていただきたいと思います。



自キャラ

メイリーナ
ハル
ティニア


月の光ギルドメンバー

こなた さん
フリアータ さん
ナタリア さん
ヘレン さん
デミウルゴス さん
ウィレム さん
sukeさん
kakuさん


SFSギルドメンバー

ジョッシュ = トウル さん
アラサ = キドマン さん
なちゃお さん
フェッテ さん


FairyTailギルドメンバー

アルファド = アッシュ さん
あいか = りと = ゆきと さん
さみゅ通 さん


設定流用

~ウタカタの夢~
マホすて様
http://samyuel.blog119.fc2.com/blog-category-8.html

~そこかぜ~
使咲よう様
http://asudora.blog70.fc2.com/blog-category-10.html



本当はもっといっぱい出演させたかったんですが、物語の関係上、
出せる人数も限られてまして。

結果、出演確認とれた方だけ出させていただくことにしました。

ちょい役しか出れなかったり、登場内容に不満を持たれた方は
ごめんなさいm(_ _)m


さてさて、内容としては自分でも満足いくくらいまとまったと思っているので
(細かい表現方法には納得はできませんでしたが、なにぶん素人ですから;;)
ひとまずこの企画はこれにて終了させていただきます。

またラテールのシナリオが実装されていくにつれ、
何かしらの形で再開する可能性はゼロではありませんが。


最後に一言、ここまでお読みいただいた方、本当にありがとうございました!w

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