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ラテール創作小説 第1部 です。


今回はスフィンクスのシナリオクエを元にしています。

前後編にわけようかと思いましたが、前半があまりに短かったので、一話にまとめてみました。

当然ネタバレ込み内容なので、お気をつけください。






ラテール
ジエンディア サイドストーリー
         ~メイリーナ~

『第9話、王家の紋章』

[龍京]
[タウンポータル]

翌朝、メイリーナ、ティニア、りとの3人は龍京のタウンポータルに来ていた。

「ティニアさん、ここは?」

「ここはタウンポータル。各町を行き来することができる。
・・・誰が作ったかまでは謎だけどね。」

ティニアは人を形作った立体映像に向かって声かける。

「リムア、エルパまでお願い。」

『了解しました。エルパへのゲートを開きます。』

3人はゲートに飛び込んだ。


[エルパ]

(エルパか、ここに来るとどうしても1年前のこと思い出しちゃうな。)

ティニアは辺りを見回した。

「ティニアさん?」

「ああ、なんでもないの。行きましょう。」

「まずは色々話を聞いてみましょ。」

りとは二人を引き連れて進んだ。

「やあ、りとさん。今日はどうしたのかな?」

道の傍らにいたユナスがりとに話かける。

「私達はイリスの行方を追っているの。何かご存知ではないでしょうか?」

「残念ながら私にはわからないね。そうだ、このエルパについて教えてあげよう。」

(特に聞いてないんだけど・・・)

「長い歴史、以前は二つの王朝で成り立った国があったのですが、
<エリアス>の大陸統一後は独立した港都市になったの。
ハビガング沿岸で獲れる大量の穀物と、ジエンディア大陸の関門として商業が
豊かなところだね。
一つ問題があるとすれば、年に定着して暮らしている人々と、流れて遊牧をする
『砂漠の種族』の間の不和か?」

あと、そうそう。砂漠を進んだところに、<ピラミッド>という昔、王朝時代に
建てられた王と王妃の墓があるよ。
の中には宝物がいっぱいになっているうわさがある。」

「宝物!?」

りとがユナスに食いつき、目を輝かせる。

「っと、しかしその中には危ないモンスターが多くて、懸命な冒険者なら
むやみに近づかないね。」

りとがいきなり手を挙げる。

「はい!私ピラミッドへ行ってみたい!」

ティニアはため息をついた。

「ひとまずもう少し話を聞いてみましょう・・・」

3人は続いてエルパの少女、アイシアに話を聞いた。

「昔は<エルパ>を治めた王族がいたそうですが、今は自由都市、
自由貿易港となり、領主様といった方はいないのです。

その代わりにエルパでは貴族の末裔の方が長老会というものを開いて、
大事なことを決めています。

また、エルパは有名な貿易都市で、他の大陸の特産物が沢山届くんですよ。
もちろん、他の大陸との橋の役割もしています。

ああ、そういえば、最近奇妙なうわさを聞いたことがあります。港からとある島に
行って、化け物を倒してくれる人を探しているらしいですよ?

その島にいる化け物に毎年若い女性を生贄に差し上げなければならないそうです。
そこで化け物を倒してくれる勇敢な冒険者を探してるらしいです。ただ、その船も
少し怪しかったですが・・・」


[武器屋]


武器屋を訪れた3人は防具屋の女主人、テティを尋ねた。

「以前はアオイチとエルパを繋ぐ<砂漠地帯>に旅人達を襲う盗賊が
多かったんです。
数年前に彼らを一つの団体に導いた人物がいたが、最近は散らばって勢力が
弱くなったという。

彼らを導いた人は、<バン・ギウ>という方だったが、数年前に私も会ったことが
あったんです。」


[酒場]

「いらっしゃいませ、私はシロ。冷たい物でもどうですか?」

「そういえばシロさんの元には色々な旅人が来られてましたよね?お伺いしたい
ことがあるのですが。」

りとはシロに問いかける。

「ふふ、どんな事でしょう?話してみてください。」

それに続いてティニアがシロに尋ねた。

「伝説のイリス一行の足跡を辿っているのですが、砂漠を越えてからバッタリと
情報が途絶えてしまいました。
何かご存知ではありませんか?」

「うーん、ごめんなさい。詳しくはちょっと・・・。あっ、でも、彼女と一緒に旅をしていた
人なら知っていますよ。」
名前は<バン・ギウ>。以前、いらした時は砂漠の方から来たと言っていました。
商人でも冒険家でもなくて、どこか危険な香りのする殿方でしたわ。」

しばらく通ってくれていたのですが、急に見えなくなりました。でも、イリス一行の噂が
途絶えた頃に、ふらっと一度だけいらした事がありました。

でも、とても疲れていて・・・何かを抱え込んでいるような感じでした。口数も少なくて、
・・・あ、砂漠のピラミッドに何かを探しに行くとおっしゃってた気がします。」

「砂漠のピラミッドですか。分かりました、色々ありがとうございます。」

ティニアはシロに例を言ってから、3人は酒場を出た。

 

「さて、どうしましょう?」

「島の化け物の話も気にはなりましたが・・・。やっぱりイリスと旅をしたという
バン・ギウという人が気になりますね。・・・それに。」

そういってメイリーナはチラリと横を見る。
そこには瞳を輝かせるりとがいた。

「・・・ものすごく行く気になっている人もいますし。」

ティニアは再度ため息をついた。

「決まりね。ピラミッドに行ってみましょう。ああ、それと
先ほどジョッシュさんから連絡が入ったのだけど、エリアス王宮で何か仕事を
頼まれたみたいで、すぐには来れないっていってたわ。どうする?」

「先にいきましょう。探索は早いに越したことはないと思います。」

「決まりだねっ!それじゃ早速ピラミッドにレッツゴー!!お宝お宝♪」

3人は砂漠のピラミッドへ向かうことにした。


[ピラミッド]

古代王家の墓、ピラミッド。
その内部はモンスターの巣窟となっていた。

3人は襲い来る敵を退けながら、奥へと進んでいった。

そこでメイリーナはイリスの石塔を見つけ、イリスの残した言葉に耳を傾ける。

『・・・砂漠で会った盗賊団のボスは意外に若い青年でした。しかもカズノと知り合い
だったのです。
彼らの助けを借りて、私たちは無事に砂漠のエルパ都市に到着することができました。
そして、エルパで得た情報をもとに、古代の遺跡<ピラミッド>へやってきたのです。

王の石室での出来事は残酷なものでした。黒月姫の護衛であるジョアンは傷つき、レビは
毒に犯されました。
解毒薬を探して私たちは女王の石室に向かいました。しかしその時、奇妙な音が・・!』

そこで言葉は途切れた。

「イリス一向もこのピラミッドを訪れたみたいですね。」

「みたいね、何があるかはわからないけど、もう少し奥を探してみましょう。」

「お宝あるといいな~」

3人は足元に気をつけながら、さらに奥へと進んでいく。

「まだ先にいける通路があるみたいですね。・・・あ、あれは!」

奥の通路から2つの人影が現れる。
小柄な男は両手に短剣を持ち、体格のよい女性は大きな金槌を肩に担ぎ上げ、
こちらを睨んでいる。

「盗賊団のお出まし・・・か。メイちゃんはあっちのアサシンを
りとさんは女盗賊をお願い!私は二人を援護するわ!」

「了解!」

りとは大きな剣を両手で抱え上げ、女盗賊との間合いを詰める。
対する女盗賊も大きな鈍器を持って、挑みかかってきた。

二人は武器を重ねる形で押し合う。
二人の力は拮抗していた。

(なかなかやるわね・・てぃっ!!)

りとは渾身の力を込め、盗賊団を押しやる。
盗賊団は後ろに押されバランスを崩した。

「チャンス!」

りとはつめより、上段から大きく剣を振り下ろした。
女盗賊は自らその場に倒れこみ、体を回転させこれをかわした。

 

メイリーナは剣を持ち、腰を落として構える。
対するアサシンも両手にもった短剣を胸元に引き寄せ、腰を落とした。

二人は同時にその場を蹴った。

キィン!

大きな金属音と共に、メイリーナとアサシンが交差する。
その後互いに向き合い、行動に移る。

アサシンは片手の短剣をメイリーナに向けて投擲した。
それを追いかけるようにメイリーナに向けて走る。

(避けたところに切りかかるつもりね・・・)

対してメイリーナは体を沈め、投げられた短剣をかわす。

アサシンは正面から来ると見せかけて急停止し、横に飛んだ。
そこから改めてメイリーナに向かってもう一本の短剣を振るう。

メイリーナは後方に飛びながらこれをかわし、距離をとった。
ティニアはギターを手にとり、演奏を始めた。

「聞きなさい!悪魔の旋律を!!」

ティニアはギターから激しい旋律を奏でる。
その音楽を耳にした女盗賊とアサシンは突然頭を抱え込み、苦しみだした。

「今よ!!」

「はぁーー!!」

りととメイリーナは同時に走り、それぞれの相手に剣を振るう。
その後、糸が切れた人形のように、アサシンと女盗賊は倒れ、動かなくなった。

「二人ともお疲れ様、さあ、先に進みましょう。」


[王の玄室]

そこは大部屋になっており、驚くことに地面一体には金銀財宝が敷き詰められていた。

「すご~い!!」

りとは周りを見て目を輝かせ始めた。

メイリーナも周囲を見回した。

「ここが一番奥の部屋なんでしょうか?他には特に通路のようなものは
見当たらないようですね。」

周りを見渡すが、特に人の影はない。

「そうね、シロさんの聞き間違いかも・・・」

ティニアはそういいながら、遅れて玄室に入ってくる。
その時ティニアは見た。メイリーナの足場がかすかに動いたのを。

「メイちゃん、危ない!!」

「えっ・・・?」

メイリーナの足場が崩れ、そこから針のようなものがメイリーナに向かって迫る。

ドン!

ティニアはメイリーナの背中を突き飛ばした。
そのまま勢い余って、その場に倒れ込む。

「な・・・?こいつは!?」

先ほどメイリーナが立っていた足場が大きく崩れ、敷き詰められていた宝の中から
大きな怪物がその姿を見せる。

『グオオォアアアァァァ!!』

突如現れたそのモンスターはその場で高らかに叫び声をあげた。

「ピラミッドの守護者、スフィンクス!?」

スフィンクスはりとの声に反応し、向きなおった。
その目から光線が迸り、地面を焼きながら、りとに向かって迫る。

りとは横に飛び、これを回避したが避けきれず、光線を掠めた左足に痛みが走る。

「ティニアさん大丈夫!?ティニアさん!!」

メイリーナの声に反応し、ティニアは顔をあげた。

「大丈夫、かすり傷だから・・・」

「ティニアさんは離れててください。」

メイリーナは剣を構えなおし、スフィンクスに向かって走った。
それに対しスフィンクスは前足を足元からメイリーナに向かって跳ね上げる。

「!」

メイリーナは咄嗟に盾でその攻撃を防ぎ、その勢いを利用し、上空へ飛び上がった。

「はぁぁ!」

落ちてくる勢いを利用しながら、赤竜剣を上段から勢いよく振り下ろす。

ガキン!
その剣撃をスフィンクスは前足の爪で受け止めた。

(なっ・・・!)

スフィンクスはそのまま前足を大きく横に振り払う。メイリーナはその勢いで、
大きく吹き飛ばされたが、空中で体勢を立て直し、着地した。

(強い・・・!!)

メイリーナとりとはスフィンクスを挟み込む形で互いにすり足で円を描くように徐々に
移動していた。
りとはメイリーナに首振りで合図をし、二人は同時に飛び掛った。

しかしスフィンクスは素早く上方に飛び上がり、すかさず鋭い爪で二人を切り払う。
りととメイリーナは間一髪これを交わしたが、隙を見つけられず、その場でたじろぐ。

「あーあ、見ちゃいられないな・・・」

そう言いながら、一人の男が片手で大きな剣を軽々しく担ぎあげながら、
その場に姿を現した。
逆立った金髪にしなやかな筋肉を持つ男は高台から勢いよく飛び降りる。

「お前の相手は俺がしてやるよ!」

(・・・誰?)

急遽その場に現れたその男をスフィンクスは敵とみなしたようで、先程りとに浴びせた
光線を男に向かって走らせる。

「はっ!こんなもの!!」

男は片手で大剣を目にも止まらぬ速度でなぎ払い、光線をかき消した。
そのまま勢いをつけてスフィンクスに向かって大剣を投げつける。

勢いよく飛んでいく剣はスフィンクスの胴体を貫いた後もその勢いを衰えず、
スフィンクスの体ごと、壁に突き刺さった。

すかさず男はその後を追う。

「うあらららららららぁ!!」

無数の両拳をスフィンクスに向かって何度も叩きつける。

すさまじい連打音があたりに響く。
スフィンクスはたまらず尻尾を男に向けて付きだしたが、男は上体を逸らして
その攻撃をかわし、すかさずスフィンクスにささっていた大剣の柄を握り直した。

「こいつは返してもらうぜ。」

男はそのまま地面を蹴る。

スフィンクスに刺さっていた大剣はそのまま縦に切り裂き、スフィンクスの体が二つに割れる。
男はそのままその場に着地した。

「ちっ、あっけねえ。」

男は舌打ちした。

その様子をりととメイリーナはポカーンとした顔で眺めていた。

(すごい・・・)

りとはその男の下へかけよる。

「ありがとうございます。助かりました。」

りとは男に向かって手を差し伸べたが、それを男は払いのける。

「一体何しにこんなとこへきたんだ?ここは女子供がくるところじゃねえぞ?」

男はそういって不適に唇を吊り上げる。
手を振り払われたりとは一瞬むっとした表情をうかべ、メイリーナのほうに
向かって歩いてきた。

「・・感じ悪い人ね」

男は構わず辺りの壁を散策していた。

ティニアが男に問いかける。

「助けてもらったことについては礼を言うわ、でも。あなたは何者?
どうしてこんなところに?」

「それについてはお互いさまだろ。俺はアッシュ。ちょっと探し物があってここに来た
とだけ言っておこう。・・・お、これだな。」

何かを見つけたようで、その部分を手の平で押し込む。
すると一部の壁が動き、新たに奥に続く道が現れた。

「私たちもいってみましょう。」

3人はアッシュと名乗る男の後に続いた。

部屋の奥にはさらに部屋が続いており、その中央に黒いバンダナとメガネをかけた
青年がが座り込んでいた。

「・・・こんな場所に他の人間が来るとはな。」

「そういうあんたは・・・なにもんだ?」

アッシュが青年に問いかける。

「俺の名前はバン・ギウ。」

青年の名前を聞いたティニアが問いかける。

「バン・ギウさん、あなたを探しにここまで来ました。
私たちはイリス一行の足取りを探しているんです。」

「イリス一行か・・納得。お前がここへ来た目的が何なのか。でも悪いな。
お前は話を聞く相手を間違えてる。」

「どういうことですか?」

「俺はあいつらと長い間一緒に居たって訳じゃないんでね。砂漠地帯からエルパ、ベス、
そしてジャングル地帯の<クトガ遺跡>までの仲間って訳さ。
でも、遺跡の地下で、仲間の一人だった<ジョアン・ファーム>が裏切った。」

「ジョアン・ファーム・・って、黒月姫を守っていたという人のことですか?」

メイリーナはパンギウにそう問いかけた。

「・・もう黒月姫には会ったみたいだな。お姫さんはまだあいつの裏切りを
否定していたか?」

「そうですね。黒月姫は全てイリスのせいだと言っていました。ジョアン・ファームは
それに巻き込まれただけだと」

「細かいところまでは知らねーが、ジョアン・ファームによって誰かが怒りを買ったのは
間違いねーな。そして俺はこんな所で迷子になってるわけさ。」

「<カティア・スー>・・アイツは<海龍王の巫女>は、まだあそこに貼り付けられて
いるだろうな。」

バン・ギウのその言葉にアッシュは眉をかすかに吊り上げる。

「それにしてもスフィンクスを瞬殺とは、あんたたいした奴だな。その腕を見込んで
頼みがある。俺がイリス一行から抜けた理由。ピラミッドの宝物庫まで来た理由は
コイツを持ち帰るためさ。」

バン・ギウは光輝く剣を取り出し、こう続けた。

「これがあれば彼女を・・カティアを救うことが出来るかもしれねえ。
この<聖剣デュランダル>なら。

だが・・ここまで来るのにオレは大分無理をしちまったみたいでな。
ほんとは自分でどうにかしたいんだが、体力の回復を待っている間に彼女に
何かあっちゃ意味がない。

これをカティアの所へ・・<海龍王封印の地>に持っていってくれないか。」

それを聞いたアッシュは答える。

「そいつは奇遇だな。俺もその剣を求めてここにきたのさ。先客がいるとは
思わなかったが・・
しかし、初対面の俺にこんな大事なものを預けちまっていいのかい?」

「冒険者は山ほどいるが、ここまで来れる奴はそんなに多くないだろう?
・・・ギャンブルかな。
そんでも、分の悪い賭けとは思ってないぜ?」

「わかった。しかし<海龍王の封印の地>はどこにあるんだ?」

ティニアが後ろから告げる。

「ピラミッドに着く前、レビ卿探索の依頼を受けていた私の仲間から連絡があったわ。
それによると封印の地は<クトガ遺跡>の奥にあるそうよ。」

「サンキュー、姉ちゃん。一応礼はいっておくぜ。お返しにってわけじゃないが、
海龍については俺に任せておきな。」

アッシュはバン・ギウから聖剣を受け取った。

「そんじゃお前達は街に戻ってゆっくり休むんだな。悪いが俺は一足先に
失礼させてもらう。ちょっと急ぎなんでな。」

そういって懐から石塔の破片を取り出した。

「あばよ。」

男はその場から姿を消した。

「それじゃ私たちも戻りましょうか・・・」


[エルパ]

「結局イリスの足取りはわかりませんでしたね。これからどうします?」

「私は家に戻りますね。ゆきとの様子も見に行かなきゃですし。」

「りとさん、どうもありがとうございました。」

「いえいえ。宝物もいっぱい見つかりましたし♪
それじゃまた何かありましたら、いつでも尋ねてきてください!」

メイリーナとティニアは、りとに別れを告げた。

「それじゃ私たちは一度エリアスに戻って・・・うっ!」

突如ティニアはその場に崩れ落ちた。
メイリーナが慌てて傍にかけよる。

見るとティニアは顔面を蒼白にしていた。

「ティニアさん!どうしたんですか!?」

息を荒げるだけでティニアから返答はない。
ふと気づくとティニアの背中の服が裂けており、そこから見える彼女の背中が
赤黒くはれ上がっていた。

(これはまさか、私を助けてくれたときに・・・?)

「ティニアさん、待っててください。すぐに助けを呼んできますから!」

メイリーナはティニアを日陰に移動させ、駆け出した。

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[エルパ港]

港を悠然と歩み行く一人の女性がいた。

(島の化け物ゆーても、なんやたいしたことなかったなぁ。)

その女性は報酬と思われる、金貨の袋を手で弄びながら、上機嫌そうに鼻歌を
歌いながら歩く。

(まあ確かに船の連中はうさんくさい連中ばっかりやったけど・・・、おや?」

ふと前を見ると息を弾ませながらかけてくる一人の少女が見える。

「お嬢ちゃん、そんなに慌てて、どないしたん?」

「私の仲間が・・・そこで倒れて・・・毒が・・・」

少女は相当慌てているらしく、内容がどうもうまく伝わらない。

「まあ、まずは落ち着き。とりあえずその場所にいって見てみようや。
案内してくれへんかな?」

「こっち!」

メイリーナはその女性の手をひき、ティニアの元に走る。

白い短髪にメガネをかけたその女性は走りながら名乗った。

「わいはフリアータ。よろしくなお嬢ちゃん!」




第10話へはこちらから
http://harubsb.blog.shinobi.jp/Entry/97/

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今回は新キャラが(またもや;;)続出します。

そしてお待たせ(したかどうかはわかりませんが;;)しておりましたが、ついに『月の光』
ギルドのメンバー登場です。

友人と相談の結果、ストーリー大幅カットに実現し、早期出場とあいなりました。
(元々この段階で登場させるつもりではあったんですけどね)

そろそろ妄想ストーリーも後半に差し掛かってゆきます。
頑張って最後まで書ききりたいなーと思いますので、気がむいたら応援のコメントを
ください(ぁ

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