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2007/6/17開始 2007/8/10改装&リネーム                                                                    ©2006 Actozsoft, All right reserved. ©2006 Gamepot Inc, All right reserved.
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ラテール創作小説 新章

武闘大会編が今回から試合開始となります。
なお、この闘いにおいてはキャラクターのレベルは考慮しません。

勝敗は管理人の手によって適当(こら)につけさせてもらうので、負けた人は
怒ったりしないように(ぁ

それではお読みいただく場合はつづきをどうぞ。

ラテール
ジエンディアサイドストーリー
            ~BSB~

「第10話、武闘大会~その1~」



[エリアス]
[格闘場]

エリアス格闘場の中は出場選手であふれ返っており、異様な緊張感に包まれていた。

(うわぁ、やっぱり私、場違いだったかな・・・?)

マリーミアは周りの雰囲気に気おされ、おどおどと周囲を見渡す。

「どうしたの?落ち着きないね。」

「きゃっ!」

マリーミアは背後から不意に声かけられ、ビクリと身体を振るわせる。

「くすくす、今からそれじゃもたないよ。リラックスリラックス!」

「フェイト君」

そこにはマリーミアに向かって微笑みかける少女がいた。
女の子であるのは重々承知しているが、マリーミアは何故か「君」付けのほうがしっくり
くるため、そう呼ぶことにしていた。

「組み合わせ表はもう見た?実は僕、第一回戦から試合みたいなの。」

「ええ!?それはなんていうか・・・がんばって!」

「ふふ、お姉ちゃん応援しててね!」

辺りには開催のファンファーレが響き渡り、出場選手の名前が呼ばれる。
そしてフェイトは試合場に向かって元気よく駆けていった。

「なんだ、こんな子供が相手かよ?お嬢ちゃん、ケガしないうちにとっとと
おうちに帰りな。」

フェイトの対戦相手は筋骨隆々とした大男だった。
フェイトなどまるで眼中にないかのごとく大声で笑う。

「人は見た目で判断しちゃいけないよ。おじさんこそケガしないうちに帰ったほうが
いいんじゃないかな?」

「・・・なんだと?」

フェイトのその言葉に大男はぴくりと反応する。

「なまいきな小娘だ。泣いてもしらねえぞ!!」

「それでは第1試合フェイトVSゴズ・・・はじめ!!」

審判と思われる王宮官僚によって試合開始の合図が告げられた。

「うおおぉ!」

大男ゴズはそのままフェイトに向かって走り、捕まえようと両手を前に出す。
しかしフェイトは突如その場から姿を消し、大男は勢い余って前方につんのめる。

「ん?どこへいきやがった?」

「こっちこっち。」

気がつくとフェイトは背後に回りこんでおり、大男に向かって手を振る。

「すばしっこいガキめ。まあいい、せいぜい逃げ回るんだな!!」

ゴズは再度フェイトに向かって突進したが、フェイトを捕まえようとするとその瞬間に、
フェイトの姿はその場から掻き消える。
男の動きもたいしたことはなかったものの、フェイトの動きは異常なほどの速さで、
とても一般人に捕らえきれるものではなかった。

「おお、おチビちゃん、やるじゃねえか!」

BSBは客席から感嘆の声をあげる。

「フェイトの武器はあのスピードだ。とてもあの程度の動きで捕らえきることはできんな。」

クロスは冷静に闘いを分析した。
そして会場は必死で少女を追いかける大男とその様子をからかう少女の姿があり、
会場には失笑が巻き起こる。

「はぁっはぁっ、く、くそっ!!」

大男は息を切らせながら恥ずかしさのため、顔を赤くする。

「こうなったらもう容赦しねえ!覚悟しろこのガキめ!!」

大男は腰から大きな鈍器を取り出し、フェイトに向かって勢いよく振り下ろした。

ドォン!!

振り下ろされた鈍器は足場を痛打した。
しかしフェイトは一瞬早く空中に身を投げ出しており、男の頭上を飛び越えながら
宙返りする。

「はぁ!!」

そのまま右手の木剣を男の後頭部に強く打ち付ける。
たまらず大男は倒れこみ、気を失った。

「勝者、フェイト!!」

その瞬間会場から歓声が巻き起こる。

「どうもみんな、応援ありがとね!」

フェイトはその歓声に両手を挙げてこたえた。

「フェイト君、すごいじゃない!」

控え室に戻ってきたフェイトをマリーミアは出迎える。

「へへ~、相手が見掛け倒しだったのもあるけどね。」

「次はおねえちゃんの番だよ。がんばって!!」

「う、うん。行ってくるね。」

マリーミアは大きく脈打つ心臓を抑えながらゆっくりと歩を進める。

(落ち着け私、あれだけ頑張って修行したんだ。きっと大丈夫・・・)

「マリーの番か、大丈夫かあいつ?」

「どうかな、フェイトの時と違い相手はなかなかの腕前と見た。
苦戦は免れないだろうな。」

「あら、これまた可愛らしいお嬢さんね。」

マリーミアの相手はすらりとした長身の女性であり、その身の丈を超える木槍を
肩に掲げている。

(槍か、厄介だけどなんとか懐にもぐりこむしかないわね・・)

「第2試合、レイラVSマリーミア・・・はじめ!!」

(先手必勝!!)

マリーミアは試合開始の合図と共に勢いよく地面を蹴って相手に向かって走る。

「せいっ!」

そしてその勢いのまま右手の木剣を横薙ぎに振るう。
しかし相手の女性はふわりと宙を舞い、そのまま後方に着地した。

「ふふ、なかなかやるけど、ちょっと動きが硬いわね。
今度はこちらの番。私の槍技、とくと見なさい!!」

レイラは肩にかけた槍を前方に下ろし、切っ先をマリーミアに向けたかと思うと突進
しながらそのまま連続して前に突き出す。

「はあぁぁ!!」

レイラの放つ槍の切っ先は残像を残しながらマリーミアに襲いかかる。

「くっ・・・!」

マリーミアは剣で必死にその攻撃を捌こうとするが捌ききれず、身体の数箇所を
衝かれた勢いで後方へ弾き飛ばされた。

「いたた・・・」

レイラはそのままゆっくりと前に出る。

「降参しなさい。あなたに勝ち目はないわ。」

「それはどうかしら、まだ勝負は始まったばかりよ。」

マリーミアはそのまま身体を起こし、木剣を右手で肩にかついだ。

「どんなに虚勢を張ろうと確実にダメージは残ってるはず。そしてあなたはこの私の
技の前に決して近づくことはできない。」

レイラは再度槍の穂先をマリーミアに向けて構える。

「これでとどめよ!!」

レイラがマリーミアに向けて駆け出したその瞬間。

「えいっ!」

マリーミアはあろうことか肩にかついでいた木剣をレイラに向かって勢いよく投げた。

「な・・・!」

意表を衝かれたその攻撃にレイラは足を止め、槍で飛んできた木剣を弾き飛ばす。
マリーミアはその隙を逃さずレイラに向かって接近する。

「くっ、させないわ!」

レイラは両手で槍を回転させ、その勢いのまま槍を大きく横になぐ。
しかしマリーミアは一瞬早く身を沈める。そして走る勢いを殺さずそのまますべりこみ、
レイラの股の間を潜り抜けた。

「ちぃっ!」

レイラが勢いよく後ろを振り返り槍を振るう。マリーミアも回転しながら腰にさしていた
もう一本の木剣を抜き放つ。

ドスッ!

二人の放った一撃は一瞬早くマリーミアの攻撃が決まり、レイラの腹部に剣がめり込む。

「がはっ!」

レイラの振るった槍の穂先はメイリーナの眼前で止まっていた。
そしてレイラはスローモーションのようにゆっくりと倒れこみ、動かなくなった。

「勝者、マリーミア!!」

その直後会場から大きな声援が巻き起こる。

(勝った・・・)

マリーミアは身体を起こし、右手をあげてその声援に答えた。

「なんとか勝ったか、上出来とはいえないが、まああんなものだろう。」

クロスは腕を組んだまま試合の感想をもらす。

「いやぁ、危なっかしくて見てられないぜ。なんとか奇襲で勝ったって感じだが、
あの戦法じゃ後々通用しねえな。」

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------

<別会場>

もう一つの会場では甲部門の第1回戦が行われていた。

「せいっ、はっ、とう!」

長身の男が拳、手刀、蹴りなどあらゆる戦法を用いて対戦相手を激しく攻め立てる。
しかし対戦相手の青年はその全ての攻撃を冷静にさばいた後、軽く距離をとった。

「悪くはありませんが、まだまだ動きに無駄が多いですね。それじゃ僕を捕らえる
ことはできません。」

相手の攻撃を全ていなした深艶は軽く腰を落とし、前身の力を抜いて、独特の
呼吸法を始める。

「ふぅー・・・」

深艶は身体に取り込んだ酸素と共に全身に気をめぐらせる。
すると髪がざわめき、全身を淡い光が覆う。

「そんなハッタリは私には通じん!」

長身の男は意に介さず再度深艶に向かって間合いを詰める。
それに対して深艶は軽く右手を突き出した。

「天空波!!」

その掛け声と共に深艶の右手から気孔波が迸り、対戦相手を数度に渡って撃つ。
飛び込んだところへ気孔波のカウンターをまともに受けた男は大きく体勢を崩す。

深艶はその隙を逃さず、まずワンステップで一瞬にして男との間合いを詰めた。
そのまま肘で腹部を突き上げ、身体をくの字に折った男の顎を掌底で突き上げる。

軽く浮き上がった男の身体に深艶は全体重をかけて背中から体当たりを打ち込んだ。
その衝撃で男は激しく後方へ吹き飛ばされる。

「ぐぅ・・・くそ・・・」

男はそのまま倒れ、動かなくなった。

「まだまだ精進が足りませんよ。・・・あなたも僕もね。」

「勝者、深艶!!」

「ほほ、盛り上がっておるのぅ。」

ラジャータは格闘場の最上段から闘いの様子を伺っていた。

「はい、ラジャータ王。今回の選手達は中々レベルが高いようですね。」

「なに、まだ始まったばかりだ。他にも強者はいよう。・・・む、あれは!」

ラジャータが目を向けた会場には王のよく知る人物達が互いに向かいあって
対峙していた。

「まさかお前といきなり戦うことになるとはな・・・」

王宮の女騎士ケイラは軽く舌打ちをした。
対する相手はケイラもよく知っている相手だったのだ。

「いやん、ケイラちゃんそんな怖い顔して。どうかお手柔らかにね。」

軽くおどけて見せるその相手は、同じく王宮の女騎士ブニブニだった。

「ちっ、狸が。その外見に騙された相手は病院送りじゃすまないっていうじゃないか。」

「あら、人聞きが悪いわね。悪いのはあの人達なのよ?」

「考えようによっては決着をつけるいい機会だ。本気でいかせてもらう!!」

ケイラは右手の木剣をブニブニに向かって鋭く突き出した。

「もう、しょうがないわねぇ・・・」

対してブニブニは全身の力を抜き、軽くステップを踏み始める。

「むむ、いきなりあの二人が当たってしまうとは・・・。しかしこれは見ものじゃの。」

「はい、王様」

「第3試合、ケイラVSブニブニ・・・はじめっ!」

今大会優勝候補筆頭と言われる二人の試合が始まった。




 




はい、後書きです。

いやぁ、ついに始まりました武闘大会!
実は管理人、こういうノリの戦い大好きだったりしますw

まあまさか自分で書く機会があるとは思いませんでしたけどね~

とりあえず勝敗は神のみぞ知る!
出場してるキャラをお持ちの方は適当に期待しつつ、お読みいただければ幸いです。

それでは本日はこのへんで失礼w
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