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2007/6/17開始 2007/8/10改装&リネーム                                                                    ©2006 Actozsoft, All right reserved. ©2006 Gamepot Inc, All right reserved.
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ラテール創作小説 第2部 です。


日曜日に暇があるうちに書いておこうと思い、とりあえず挙げておきます。

妄想ストーリーを書き始めた当初から今回の流れは思いついており、
管理人の中では絶対外せないと思っていました。

これだけでは何のことやらですが、お読みいただく場合は続きをどうぞ。

念のため申し上げておくと、今回の話はオリジナルのため、ネタばれなしです。

なお、今回はおまけ付です(笑






ラテール
ジエンディア サイドストーリー
         ~メイリーナ~

『第2話、再会』


[アトランティス付近 海中]

(綺麗・・・)

メイリーナは小窓から覗く外の風景に目を奪われていた。

一面に広がる深い水色、その中を優雅に泳ぐ魚達、初めて見る雄大な景色に少女は心躍らせる。

「ハルさん、これは?」

「すごいだろう?これはセンスイカンっていってね。
俺も詳しくは知らないんだが、アトランティスは海中にあるから、
そこに行くための乗り物さ。

もっとも、アトランティスはその場所を外界から隠してしまっているので、
場所を知ってないととたどり着くことはできないのだけどね。」

「へぇ~」

メイリーナは飽きることなく、窓の外を眺めていた。


[アトランティス]

(ここがアトランティス・・・)

街のいたるところになんらかの機械が設置されており、歯車の回転や蒸気が噴出す音、
そしてオイルの匂いが立ち込めていた。

「なんだか変わったところですね。」

「ああ、さみゅ曰く、アトランティスは、ミッドガルドをはじめとする遥か昔の
古代文明が残した超科学を世界に伝えるための基盤らしくてね。
ジエンディアとは比べ物にならない科学水準を有しているらしい。」

メイリーナは首を捻る。

「要するにジエンディア都市よりはるかに発達してるってことですか。」

「まあそんなところだ。」

「ところでさみゅさんというのは?」

「さみゅは俺が以前旅をしているときに知り合った友人の中の一人でね。
アトランティス出身のヒューマノイドなのさ。
あいかやアルファドにはよく懐いていたが、結局俺にはあまり懐いてくれなかったな」

ハルは苦笑しながら頭を掻く。

「ヒュー・・・なんですか?」

「まあ・・・、普通の人間とは少し違うってことさ。
アトランティスや科学のことについては彼女が一番よく知っている。
ひとまず、3人を探しながら、もう少し街中を見て回るとしよう。」

「わかりました」

二人がアトランティスを見て回っていると街の外れにイリスの石塔を発見する。
石塔の前に立ちメイリーナは耳を澄ましたが、何も声は聞こえてこなかった。

「おかしいな。イリスがここに立ち寄ったのは間違いないと思うんだが・・・」

「もう少し街中を散策してみましょう。」

二人は街中をくまなく探索したが、あいか、アルファド、さみゅの姿を
見つけることはできなかった。

「連絡もとれないし、妙だな。ひょっとすると3人の身に何かあったのかもしれない。
街中にいないとなると、あと考えられるのは遺跡の中か・・・」

「いってみましょう。」

「遺跡の中には強力なモンスターがうろうろしているはずだ。
気を引き締めていこう。」

メイリーナは小さく首を縦に振った。


[深淵の遺跡]

遺跡の中はハルの言葉通り、モンスターで溢れ返っていた。

面妖なモンスター達が度々二人の行く手を阻んだが、特にハルの剣の腕はすさまじく、
なんなくこれを撃退していく。

さらに奥へ進んでいくと、イリスの石塔と思われるものが、建っていた。
「思われる」という表現は、その石塔の根元から上が破砕しており、存在していなかった
ためだ。

「あれは・・・」

そしてハルは、その傍らに倒れ込む一人の少女を発見する。

「・・・さみゅ!?」

ハルは少女の元にかけよる。

「大丈夫か!?さみゅ!」

少女はその声に反応することなく、目の光も失われている。
さみゅの左手は根元から失われており、他にも体のあちこちを破損していた。

「ひどい・・・」

「・・・ここで何かあったのは間違いないようだな。
いずれにしてもここではどうしようもない。

さみゅを連れて街へ戻ろう。街の科学者ならさみゅを治すことができるかもしれない。
そして、さみゅが意識を取り戻せばここで何があったのかもわかるはずだ。」

「わかりました。」

「!?」

その時ハルは突然背後を振り返った。
それに釣られてメイリーナも振り返ったが、視線の先には暗闇が広がっているだけだった。

「ハルさん、どうしたんですか?」

「ああ、何でもない。・・・ところで申し訳ないんだが、メイちゃんはさみゅを連れて、
一足先に街に戻ってくれないか?」

「それはかまいませんが・・・どうしてですか?」

メイリーナは怪訝な表情でハルの顔を覗き込む。

「特にたいした理由じゃないんだが、壊れた石塔のこととか、ちょっとこの辺りを
調べてみたいんでね。それが終わったら俺も街に向かうよ。」

「・・・わかりました。お気をつけて。」

メイリーナはさみゅをおぶって、その場を離れた。

「さて・・・と」

ハルは立ち上がって後方に目をやる。

「そこに隠れている奴、出てきなよ。」

二人がいなくなったのを確認してから、ハルは誰もいない空間に向かって叫んだ。
するとその空間から一人の青年が姿を現した。

「さすがだな・・・完全に気配を消していたはずだったが・・・」

「気配を絶っても、そんなに殺気まみれじゃ意味ないぜ・・・」

ハルは苦笑しつつ、声の発信元に目を向けた。

「お前は!?」

ハルは驚愕する。目の前に現れたのはハルがよく知っている人物だったのだ。

「・・・アルファド?」

「久しぶりだな、ハル・・・」

赤い髪に鋭い目、しかしその目には暗い光を宿し、アルファドは静かにそこに
たたずんでいた。

「ああ、久しぶりだ。しかし・・・一体何があったんだ?」

アルファドは少し俯いたままで、その問いには答えない。
しかし何やらつぶやいている。

「奴は俺が倒す・・・そのためにはもっと力を・・・」

「アルファド?」

「・・・ぐっ!」

突然アルファドは膝を折り、その場にしゃがみこんだ。

「どうしたんだ!?アルファド!!」

バシッ!

かけよったハルの腕をアルファドは振り払った。

「俺に触るな・・・」

「アルファド・・・?」

アルファドはゆっくりと再度立ち上がる。
そしてハルを何か不思議なものを見るような目で見つめた。

「あいかは俺が助ける・・・その邪魔をするというなら・・・」

アルファドはそうつぶやきながら、両手で2本の刀を抜き放つ。

「・・・どうやら、まともな状態ではないようだな。
しかし、あいかを助ける・・・か」

ハルは右手で剣を抜き、左手に盾を持って身構える。
対してアルファドはハルに向き直り、さきほど感じた強烈な殺気を再度浴びせかけた。

「何があったか知らないが、元の状態に戻って状況を説明してもらうぞ!」

「・・・」

アルファドは2本の剣をもったまま、ダラリと両手を下げ、上体を少し傾ける。
そして次の瞬間、ハルに向かって猛烈なスピードでかけよった。

(まさかこんな形でアルファドと戦うことになるとはな・・・)

ハルは右手で剣を握り締め、同時に強く唇を噛み締めた。

 

 


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[アトランティス]

「それじゃよろしくお願いします。」

メイリーナは技術者にさみゅを託し、その場を離れた。
そしてすぐさま遺跡へと向かう。

(ハルさんのあの目、何もないって感じじゃなかった・・・きっと何か・・・)

少女は胸騒ぎを覚えつつ、再度遺跡へと足を踏み入れた。





第3話へはこちらから
http://harubsb.blog.shinobi.jp/Entry/105/

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実は今回の流れは管理人が一番書きたかった部分でもあります。
ぶっちゃけラストバトルと言っても過言ではないでしょう(ぁ

道中、話を飛ばしに飛ばしまくっておりますが、そもそも第2部自体、最後の一パートって
感じだったので、元々ダラダラと続けるつもりはありませんでした。

ある意味、衝撃のラストシーンを迎えると思われますので、もうしばし、お付き合い願います
m( _ _ )m


P.S. さみゅcのブログで紹介されていたツールで登場人物のハルと
メイリーナを作ってみました。

紹介がてら、載せておきますね。


6b409fd9jpeg 


「ハル」です。

ゲームキャラをご存知の方は大体イメージ
わかるのではないでしょうか?(笑









4f70e952jpegd09225b1jpeg














「メイリーナ」通常(左)と覚醒後(右)です。


このツールは結構色々細かく設定できて面白いですねヽ(´ー`)ノ

単なる思い付きですが、皆の持ちキャラをこれで作ってみて、挙げてみたら
楽しいかもしれません♪

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