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2007/6/17開始 2007/8/10改装&リネーム                                                                    ©2006 Actozsoft, All right reserved. ©2006 Gamepot Inc, All right reserved.
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ラテール創作小説 第2部 です。

物語もいよいよ大詰め、最後の戦いが始まります。

内容はオリジナルなのでネタばれはなしです。
お読みいただく場合は続きをどうぞ。






ラテール
ジエンディア サイドストーリー
         ~メイリーナ~

『第8話、破滅への序曲』



[アースガルド]
[玉座の間]

扉の前に立つ赤髪の剣士が立ち、眼前を見据えている。

対して階段の上には黒髪の少女がこちらに向き直っている。
見た目の普通の少女ではあるが、こちらを見据える目がそれを否定していた。

赤髪の剣士がメイリーナに向かって声をかける。

「メイリーナ、とかいったな。お前に頼みがある。」

「何でしょうか?攻撃の援護ですか?守備に回れ、とか?」

「・・・何もするな。ここで隠れてろ。」

「そんな、私だって戦えます。それに・・・」

メイリーナの言葉を途中で遮り、アルファドは続ける。

「あー、うるせえ!お前が役に立とうが、立たなかろうが、関係ねえ!
こいつは俺達の問題だ。俺達だけでケリをつけなきゃいけないんだ!!」

アルファドは眼前を見据えながら、メイリーナに何かを手渡す。

「もし俺達があいつを止められないようなら、お前はハルの元に戻って、
こいつを使え。」

手渡されたそれは、イリスの欠片だった。

「アルファドさん・・?」

アルファドはメイリーナにそれ以上かまわず、さみゅに告げる。

「さみゅ!ひとまず俺があいかの懐に飛び込む。
お前はここからあいかのことを調べてみてくれ。」

「了解。しかしどうするつもり?」

「まずは様子を見る!」

そう行ってアルファドは階段を駆け上っていく。

さみゅは眼前に機械文字を展開しながら、あいかに両手をかざす。
すると少女の眼前の機械文字が徐々に解けていく。

メイリーナはどうしてよいか戸惑ったが、その場で状況を見ているしかなかった。

(以前は一気にカタをつけようとして、神威を発動させた。
その後気がついたら俺は血まみれになって倒れていた。
まずはその謎を解く・・・!)

対してあいかは特に構えを作るわけでもなく、その場に呆然と立ったまま待ち構える。

突如アルファドの足元から氷柱がアルファドに向けて襲いかかる。

「なっ・・・!?」

アルファドは刀で氷柱を叩き切り、難を逃れる。

(あいかに全く動作はなかった。一体どういうことだ・・・?)

戸惑うアルファドの元に今度は頭上から多数の氷柱が降り注ぐ。

(これはアイススピアー!?まさか・・・)

アルファドは咄嗟に横に飛び、転がりながら、氷柱を回避する。
氷柱はアルファドの先ほど立っていた場所に次々と突き刺さった。

「無詠唱魔法・・・しかも発動前に全く予備動作がない。
以前はこれでやられたってわけか・・・」

アルファドは舌打ちする。

さらに近寄ろうとするが、あいかは突然自分の周りに猛吹雪を発動させる。

「くっ!」

アルファドはたまらず、後退する。
そのままさみゅの元にかけもどったアルファドがさみゅに問う。

「どうだった?」

「彼女があいかなのは間違いない。ただ、彼女の中に、彼女とは違う
何かが混在している。あいかの暴走は恐らくそれが原因」

「あいかじゃない何か、だと?」

「以前のアルファドや四聖獣と様子は似ているものの、あきらかに違う。
操られているわけじゃなく、別の人格と融合していることが原因。

「ちっ、ワケがわからないぜ。とにかく元に戻す方法はないのか?」

「あいかの意識に直接アクセスできればあるいは・・・」

「俺があいかの意識をひきつける。その隙にさみゅは接近を試みてくれ」

「了解。」

アルファドは再度あいかに接近を試みる。

「あいか!俺の声が聞こえるか?」

あいかの体がその言葉にピクリと反応する。
やがてあいかは口を開く。

「こんな世界、なくなっちゃえばいい。私はそのために存在しているのだから・・・」

ブツブツと何かをつぶやいている。

アルファドの元へ氷の魔法が幾度となく襲いかかったが、アルファドは
なんとかその攻撃をかいくぐり、徐々にあいかとの距離を詰める。

「うおお!」

刀が届く位置まで踏み込んだアルファドは、刀の刃を返してから、あいかに
むけて振り下ろす。

ガキン!

その刀をあいかはなんと片手で軽々と受け止める。

「何!?」

すかさずあいかは残った左手で手刀を作り、アルファドの首に向かって振るう。

「くっ!」

アルファドは咄嗟に体を捻ってその手刀をかわした。
アルファドの背後の壁がまるで豆腐を切るかのごとく、真っ二つに切り裂かれる。

「ただの手刀で・・・冗談きついぜ!」

アルファドはあいかにつかまれた刀から咄嗟に手を離し距離を取る。
直後アルファドの立っていた地面を無数の氷柱が貫いた。

「信じられない力だ。確かにまともにぶつかっちゃ分が悪いぜ。・・・それなら」

アルファドは一瞬目を閉じた後、神威の力を発動させる。
その瞬間あいかの周りの地面が盛り上がり、土の柱を作り出す。

その土の柱はあいかの回りを覆い、その足を止める。

「これは・・・玄武の力?」

「さみゅ!」

アルファドの声と同時にさみゅがアルファドの横を駆け抜け、あいかに迫る。
さみゅはあいかの懐に飛び込むと右手を突き出す。

しかしそこにあいかの姿はなかった。

「さみゅ!後ろだ!!」

あいかは咄嗟に土の柱を叩き割り、すさまじいスピードでさみゅの背後に
回りこんでいた。

さみゅは慌てて背後を向き直ったその瞬間・・・

ヒュッ!

あいかの右手が素早くさみゅの首をとらえ、持ち上げる。
そのままあいかはさみゅの首をギリギリと締め上げ始めた。

「くっ・・・!」

さみゅは両手であいかの右手をつかむが、その手はビクともしない。

「やめろーー!!」

アルファドはあわてて二人の下にかけよった。
しかしそのアルファドの体を冷気の渦が包む。

「ぐああああ!!」

アルファドは大きく吹き飛ばされ、地面に激突した。

あいかは壊れたような悲しい笑みをうかべつつ、さらにさみゅの首を締め上げる。
それと同時にあいかの体から黒い魔力が噴出しはじめた。

「苦しいでしょ?すぐに楽にしてあげるからね・・・」

あいかは周囲に黒い魔力を解き放つ。

(あれは・・!あのときの!?)

アルファドの脳裏に以前の戦いの記憶がよみがえる。
アルファドは以前この力を受けたことが原因で、自己を見失ったのだ。

対象者の心を破壊する、究極の魔法。その魔力が二人に迫る。

アルファドは離れようとしたが、体がついてこず、さみゅと共にその魔力を全身に浴びる。

「ぐああああああ!!!」

あいかはそのままさみゅの首から手を離した。

「これでもう何も考えなくて済む。ごめんね、先に行ってて・・・」

そう言ったあいかの頬を一滴の涙が伝う。

「なんでだろう。これで二人は戦いから逃れられる。
幸せになれるはずなのに・・・
なんでこんなに悲しいんだろう・・・?」

『それはあなたが苦しんでいるから・・・!』

黒い魔力の渦の中から少女の声が発せられる。
あいかはその声に反応し、眼前を向き直った。
すると渦の中からさみゅが顔を出す。

さみゅの体は先ほどあいかが放った魔力のためか、いたる部分から血を噴出し、
ボロボロになっていた。

「あなたが泣いてるのに、楽になんてなれない!」

しかしさみゅは構わずあいかに接近する。

対してあいかはさみゅに向かって再度腕を突き出そうとしたが、
何かに足をとられる。

黒い渦の中から今度はアルファドが目の焦点が定まらない状態ながら無意識に
あいかの足元に飛びつき、両足を両手ですくい上げたのだ。

あいかはその場にアルファドと一緒にもつれ、倒れこんだ。

「あなたの本当の笑顔を取り戻す。そのためなら幸せなんて、いらないわ!」

メイリーナはそのとき確かに見た。
ずっと無表情だった、さみゅが一瞬安らかな笑顔を浮かべたのを。

次の瞬間、さみゅの右手があいかの眼前に突き出される。
あいかの顔をつかんだ瞬間、その場に閃光が迸った。

バリバリバリ!!!

その場に電磁場が発生し、渦を作る。
その渦は周りのものを巻き込み、磁気嵐を発生させる。

「くっ!一体何が・・・」

磁気嵐は徐々に収まり始め、徐々に中の様子がうかがい知れるようになってきた。

「アルファドさん!さみゅさん!あいかさん!」

メイリーナはついに我慢できなくなり、3人の下へ駆け寄った。

 

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[アースガルド]
[玉座の間 扉前]

蒼い髪の剣士はモンスターの返り血と自分の血で全身を真っ赤に染め上げていた。
息を荒げ、その場に膝をつく。

(まだか、アルファド、さみゅ。こっちもそろそろ限界だぜ・・・)

顔をあげたハルの眼前にさらに近づいてくるモンスターの群れが映る。
ハルは右手の剣を構えようとしたが、右手に力が入らず、剣をその場に落とす。

(しまった・・・!)

慌てて拾おうとするが、一瞬早く接近したモンスターが大きくその手を横薙ぎにする。
その一撃をまともに受けたハルは大きく吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。

吹き飛ばされたハルの元にさらに多数のモンスターの群れが迫る。
ハルはそれに対処しようとしたが、体が動かない。

(ちっ、ここまでか・・・。こんなところでやられるなんて、な・・・)

ハルは観念し、目を閉じた。



第9話へはこちらから
http://harubsb.blog.shinobi.jp/Entry/114/


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まず最初にお詫びを申し上げます。
今回の戦闘の内容は知人サイトのパクリばっかりです。

ごめんなさいorz

しかしあくまで別のお話ですし、ここから先は全く別の様相を見せます。
ご覧いただいている方、また、内容を運用させていただいた知人サイトの当人さま、
呆れず、広い心でご容認いただけると助かります(汗

結果、場は最悪な状況となってしまいました。
皆の運命やいかに?ってところで次回に続きます。

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