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さてさて、これまたこっそり、4話目アップです。

見ればわかるとは思いますが、今回は書いた自分が言うのもなんですが、ひどい内容ですね。
まあそれでもご覧いただく場合は続きをどぞー
 ラテール
ジエンディアサイドストーリー 番外編
              ~レイフィム~
 
「その4.逆襲の・・・」 



(ふぅ、どうしてもいつもこうなるんだ・・・)
 
青年は大きくため息をついた後王宮を後にする。
 
(僕は加害者というよりはむしろ被害者なんだ。
それなのに面倒ごとは全部僕にやってくる・・・か。)
 
そして青年はもう一度ため息をついた。
先ほどより大きく、深く。
 
(しかしこればかりは僕一人の手に負えることじゃない。
どうすれば・・・)
 
青年はそこまで考えた後、ポンっと両手をついた。
 
(そうか、これだ!)
 
そして青年は不敵な笑みを浮かべた後、力強く歩きだした。
 
---------------------------------------------------------------
 
「王宮からのお達し~~?」
 
青年からの言葉を聞いたツインテールの女の子「レイフィム」はけだるそうに
そう答えた。
 
「そ、僕達のギルドは王宮や世間に貢献するどころか、迷惑ばかり
かけてきたから、その償いをしろってわけ。」
 
同様に話をするクロカゲの表情も暗い。
彼自身もどうやら気乗りはしないようだ。
 
「それでどうして私も呼ばれることにつながるんだ?」
 
その場にもう一人、引き締まった体に肩までで刈りそろえた短い髪。
悠然と立つ、黒髪の女性がいた。
 
「ごめん、ラーc。でも今回はギルドのメンバーに向けての内容だから、
できれば手伝ってほしいんだ。」
 
「全くやれやれ、だね。」
 
黒髪の女性、ラーミアは両手と一緒に大きく頭を振り、全身で
「やれやれ」と表現した。
 
「償いったってねぇ。そもそもギルドは有志で集まってるわけだから、
強制ではないはずでしょ?それがどうして償いになるわけ?」
 
そこへクリーム色の長髪をなびかせる女性、ヴァルアースが口をはさむ。
しかしクロカゲは大きくため息をついてから続ける。
 
「・・・普通はね。しかし僕達の場合、王宮どころか、一般市民にまで
迷惑をかけどおしだから、要するに、たまには人のために働け、ってわけさ。」
 
「迷惑・・・ねぇ。」
 
そこでクロカゲとヴァルアースの目が一点に集中する。
凝視先の女の子はほんの少したじろぐ。
 
「な、なによぅ。私のせいとでも言いたいわけ!?」
 
「他に何があると・・・」
 
クロカゲは当のレイフィムには聞こえないようにぽつりとつぶやいた。
どうやらヴァルアースもその気持ちは同じだったようで、同じようにため息をついている。
 
「・・・で、何をすればいいのかしら?」
 
どうやらキリがないと悟ったのか、ヴァルアースがクロカゲに問いかける。
 
「んー・・・、とりあえず、仕事は多種多様みたいだね。物によっては
必要なアイテムを集めてくるものや、モンスター討伐まで様々みたい。」
 
「ふむ。」
 
「とにかく詳細は街にいるイグトさんから聞けってことらしいよ。」
 
「しょうがないわね。今回は王宮の人たちの顔を立てることにしましょ。」
 
そこでレイフィムはすっくとその場に立ち上がる。
 
「どうやら話はまとまったみたいね!」
 
そして回れ右して走り出そうとする。
 
「じゃ、私はそゆことでっ!」
 
「待ちなさい。」
 
走り去ろうとするレイフィムを、ヴァルアースは右手でしっかりとつかんだ。
 
「全く、誰のせいでこうなったと・・・」
 
「ムキーー!知らないわよ、そんなこと!そんなめんどくさいこと、
私はごめんよっ!!」
 
「申し訳ないのだけれど、今回はレイフィム、君が参加することに
意義があるんだよ。」
 
「・・・どういうこと?」
 
「君の名前も最近は結構知れ渡ってきててね、しかも『悪い意味』で。
この辺りで悪いイメージを払拭しておかないと後々大変なことになってくるよ。」
 
「た、大変なことって・・・?」
 
「ズバリ、近づいてくる男がいなくなる!」
 
「・・・OK、なんでもやりましょう!!」
 
コロリと態度を180°変えたレイフィムは拳を握り締めた。
 
「・・・それじゃとりあえずイグトさんのところに行くよ。」
 
---------------------------------------------------------------------------
 
「おや、きたね。君があの・・・」
 
イグトがそこまで言おうとしたとき、ギロリ、とレイフィムがイグトを睨む。
 
「・・・レイフィム君だね。話は色々と聞いているよ。」
 
「どうも毎度毎度申し訳ありません・・・」
 
クロカゲが代わって頭を下げる。
 
「それで、仕事というのは?」
 
ヴァルアースがイグトに問いかけた。
 
「まあ、細かいことから厄介ごとまで色々あってね。ところが最近は
王宮も他のギルドの面々も忙しくてさ。そこで・・・だ。」
 
そう言って、イグトは巻物の束を地面に広げた。
 
「ここに仕事内容が記載してあるから、一人一つずつもって、順次
消化していってほしいんだ。」
 
「手当たり次第ってわけですか。」
 
「そうだね。終わったら僕のところに一度報告にきてほしい。そしたら
次の指令を渡すから、さ。」
 
「わかりました。それでは・・・」
 
そしてクロカゲたちはその場にある巻物を一本ずつつかんで開いた。
 
「ワーウルフを3体討伐してくること・・・なんだ、楽勝じゃないか。」
 
中身を確認したラーミアが軽く笑った。
 
「こっちは・・・ナックルダスタとダガーを持ってくること・・・か。」
 
と、こちらはヴァルアース。
 
「僕は・・・ため息習得書か。なんだか僕にピッタリって感じ・・・」
 
と、軽くため息をつくクロカゲ。そして・・・
 
「なによ、私はやんないわよぅ。」
 
しかしレイフィムは巻物を拾おうとしない。
 
「だ~れ~の~た~め~に、こうなってると~・・・」
 
そこへヴァルアースが顔は笑顔ながらも引きつった表情を
浮かべてレイフィムに迫る。
 
「う・・・わかったわよぅ、やればいいんでしょ、やれば。」
 
そしてつかんだ巻物を開いた。
 
「内容は?」
 
「・・・銀10個、金3個持ってこいって。」
 
そしてレイフィムは巻物をクロカゲに手渡しする。
 
「じゃ、そゆことで・・・」
 
「待って、レイフィム。」
 
今回珍しくレイフィムを止めたのはクロカゲだった。
 
「ん、どしたの?」
 
「レイフィム、この巻物についてなんだけど、実はね。」
 
「んん?」
 
「特殊なもので、開いた人が消化しないといけない魔法がかけてあるんだ。」
 
「え・・・ええーー!冗談じゃないわよぅ!!」
 
「だから悪いけど、この内容を僕がやることはできない。
今回はあきらめて、レイフィムも頑張ってもらうしかないね。」
 
「ちょ、そんなの聞いてないわよ!」
 
「まあ、言ったら、絶対こないし、ねぇ。」
 
と、ヴァルアース。
 
「と、とにかく、私はやらないからね。」
 
「全く、この程度の仕事からも逃げてるから、いつも男に逃げられるのよ。」
 
何気なく言った、ラーミアの一言に、レイフィムの足が止まる。
 
「な、なんですって・・・?」
 
「だからいつも男に逃げられ・・・」
 
「上等だわ!やってやろうじゃない!!」
 
そう高らかに宣言し、レイフィムは巻物をもったまま走っていった。
そしてその影で小さくガッツポーズする一人の人物が・・・。
 
------------------------------------------------------------------------
 
「ええ?しかしそれでは・・・」
 
「わかってます。しかしイグトさんも、厄介な仕事を終わらせるいいチャンスでは?」
 
「まあそうだけど。しかしねぇ・・・」
 
「元はといえばほぼ彼女の責任ですし、責任を果たすという意味では
全く問題ないと思います。当然僕達も内容には協力させていただきますし。」
 
「うーん・・・わかったよ。ここは君の意見を尊重することにしよう。」
 
「ありがとうございます。ちゃんと仕事は終わらせますので、ご安心ください。」
 
「やれやれ、しっかり頼むよ。・・・クロカゲ君。」
 
-----------------------------------------------------------------------
 
イグトの元へ、ダッシュで戻ってくるレイフィム。
 
「ぜーぜー・・・次は何!?」
 
そしてレイフィムは勢いよく巻物を開く。
 
「げっ!!玄武を3回殺してこいですって!?冗談じゃないわ!!」
 
呻くレイフィムとその横に立つラーミア。
 
「だから男が・・・」
 
「ぬおおおお!!」
 
言い終わらぬうちに、レイフィムはアルカディアのほうへ向かって
勢いよく走っていった。
 
「・・・あれまあ、元気ねえ。あの子。」
 
その様子をポカンと見つめるヴァルアース。
 
「そうだね。レイフィムも世間の役に立てて、嬉しいんじゃないかな?」
 
そしてクロカゲはしたり顔でそんなことを言っていた。
 
-------------------------------------------------------------------------
 
そして時刻は夕暮れ時。
 
時には苦戦しながらもなんとか依頼を順調にこなしていく、クロカゲ、
ラーミア、ヴァルアース。
 
一方レイフィムの仕事内容はまさに散々たるものだった。
さすがのレイフィムも肩で息を弾ませ、その場でへたり込んでいる。
 
「や・・・やっとラストね・・・。最後は何・・・?」
 
レイフィムは息も絶え絶えの状態で巻物へと腕を伸ばす。
 
(・・・さすがにちょっとかわいそうになってきたかなぁ。)
 
その様子を見たクロカゲは同情しつつ、自分の巻物へと腕を伸ばした。
その気持ちはイグトも同様だったのだろう。ラーミアを傍へと呼び、何やらささやきかける。
 
「いやぁ、ごめんごめん、実はね・・・」
 
「ふむ・・・?」
 
そしてそんな影ではそんなやりとりがあるとは知らないレイフィムと
クロカゲは己の巻物を開いた。
 
「筋肉パズルの11と12を持ってこいですって!?こんなの無理じゃない!!」
 
その様子を見たイグトがレイフィムに語りかける。
 
「ああ、そのパズルなら、少し前から店で売り出されたから、購入してきてもらえればいいよ。」
 
「ほ、ほんと!?めちゃくちゃ強いモンスター倒してドロップさせてこい、とか、
フリマでぼったくりに合いながら購入してこいとか言わない!?」
 
「なんかちょっと引っかかるキーワードが含まれていた気がするけど、
お店で大丈夫だよ。どうも今日一日お疲れ様。」
 
「さて、僕のは、と。・・・え?」
 
自分の業務内容を見たクロカゲが絶句する。
 
「[決闘]高級ラベンダーキャンディを15本持ってくること・・・?」
 
クロカゲの頭から血の気が引く。
 
[決闘]高級ラベンダーキャンディとは、通常のお店では販売してない
特殊なものであり、決闘に勝利した暁に景品としてだけ、譲渡されるものであった。
 
「ちょ、これとってくるんですか?」
 
「そうだねぇ、可能なら持ってきてくれるとありがたい、かな?」
 
イグトは申し訳なさそうにそういった。
 
(そ、そんなバカな・・・何故・・・)
 
ふとクロカゲが顔をあげた先にはラーミアがいた。
 
ラーミアは特に表情は変えず、クロカゲの元にツカツカと歩みよると、クロカゲの
肩にポン、と手を置き。
 
「ま、頑張れ。」
 
とポツリとつぶやいた。
 
そしてラーミアは店から購入して戻ってきたレイフィムの元にそのまま歩いていく。
 
「・・・と、いうことだ。」
 
「な、なんですって・・・!?」
 
そして何やらささやくと、みるみるうちにレイフィムの顔色が変わっていく。
 
「なるほど、そういうことだったわけね・・・」
 
(な・・・まさか、バレたのか・・・!?)
 
おそるおそるレイフィムのほうへ振り向くクロカゲ。
しかしレイフィムは意外にも笑みさえ浮かべてこういった。
 
「どうしたの?クロカゲ。もう一つじゃない。頑張って終わらせちゃいましょ。」
 
「あ・・・ああ、そうだね。でも・・・」
 
クロカゲは自分の巻物を覗こうとした瞬間、さっとレイフィムがクロカゲの
巻物を奪い取った。
 
「あら、これは結構大変な内容ねぇ。」
 
「い・・・いや、それは・・・」
 
「でも私、いい方法知ってるのよ。とりあえず闘技場に行きましょ♪」
 
--------------------------------------------------------------------------
 
[闘技場]
 
レイフィムによって、無理矢理闘技場へとひきずってこられたクロカゲ。
そして二人は、闘技場内で対峙していた。
 
「ふふふ・・・クロカゲ、私に牙をむくなんて、いい根性してるじゃない・・・!!」
 
闘技場のど真ん中で腕を組み、指をポキポキと鳴らすレイフィム。
その目にはあきらかに怒りの炎が灯っていた。
 
「そ、そうか。やはりバレてしまったんだね。イグトさん、黙っててくれって
言ったのに・・・」
 
クロカゲは軽く息をつくとあきらめたかのように顔を上げた。
 
「そうさ、全てはこの僕が仕組んだこと・・・」
 
「やれやれね・・・。どうしてこんな手のこんだことするのさ?気にいらなきゃ
私に直接言うか、ヴァル達にでも相談すればいいじゃない。」
 
「確かにそうだね・・・しかし!!」
 
ここまで言ったクロカゲはどこか吹っ切れたように見えた。
 
「このギルドのものは自分たちの事しか考えていない。だから抹殺すると
宣言した!!」
 
それを聞いたヴァルアースはなんとも言えない表情を浮かべる。
 
「あんたが私に罰を与える・・・ねぇ。」
 
しかしレイフィムはノリノリである。
 
「この僕、クロカゲが粛清しようと言うのだ、レイフィム!」
 
なんだか聞いたことあるセリフをはきながら、こちらもノリノリのクロカゲ。
どうやら違う方向にキレてしまったようだ。
 
「・・・エゴね。それは。」
 
「ギルドがもたんときが来ているのだ!!」
 
そこまで言ったクロカゲはレイフィムに向かって自身の武器を構える。
そしてレイフィムも自身の武器を構えて対峙する・・・。
 
「ちょーっと、ストップ!」
 
そこに割って入る、ヴァルアースの声。
 
「なんだか妙な展開に入ってるけど、要するに、決闘の回数を重ねて、ポイント
集めて、ラベンダーキャンディを集めよう、そういうことね?」
 
「ま、そういうことだろうね。」
 
どこ吹く風で頷くラーミア。
 
「止めないでくれ、ヴァルc。僕にだって、戦わなければいけないときがあるんだ。
それに・・・」
 
そしてクロカゲは告げる。
 
「チーム戦なら勝ち目は・・・ある。」
 
「・・・はい?」
 
肩を落としながら聞き返すヴァルアース。
そこへレイフィムが補足する。
 
「ま、そういうこと。個人戦より、チーム戦のほうがポイント稼げるじゃない?」
 
「まあそれはそうだろうけど・・・」
 
そしてチラリとラーミアの方へ目を向ける。
 
「前衛は任せたよ。ラーc!」
 
同様にラーミアの方へ目を向け、激を飛ばすクロカゲ。
そして自身は銃を構える。
 
しかし軽くため息をつくラーミア。
 
「・・・クロカゲ、今日のあんたちょっとセコイよ。」
 
「・・・え?」
 
力の抜けたような表情でラーミアを見返すクロカゲ。
そこには先ほどまでの力はなかった。
 
そしてレイフィムが告げる。
 
「それじゃ行っちゃう?」
 
「・・・」
 
ラーミアは無言のまま、レイフィムとヴァルアースのほうへトコトコとやってきた。
 
「馬鹿なことはやめろ!」
 
必死で声をあげるクロカゲ。
 
「あら、とにかく回数を重ねていればポイントは稼げてよ?
例え内容が『どうあれ』ね。」
 
クロカゲの頭からさーーっと血の毛が引く。
 
そしてクロカゲに向かって突進する3人。
 
そのときヴァルアースは・・・
 
(なんだか今日の展開にはついていけないなぁ。
まあクロc、死にはしないよ、きっと・・・)
 
そして格闘場には怒号と共に叫び声が木霊した。
 
「のーーーーーーーーーぅ!!」
 
そしてその晩、ボロボロになった少年の亡骸と共に、15本のキャンディーが
イグトの元へ届けられた、という。
 
 
 
 
 


<あとがきがわりに>

はい、言うまでもなく、今回の元ネタはギルクエ+『アレ』ですね。
色々やヴぁいこともあるので、深く追求するのはやめましょう。

皆さんも深く追求はしないで、ね(´-ω-`)

そしてこっそり、今回初登場のラーcです。
ちょっと第3者的視点に立てるお人が必要だったわけで、急遽登場させちゃいました。

個人的には中々いい味出してくれたと思いますが、
気に入らなかったらごめんなさい;;

とりあえずクロc南無(´Д`)ってことで本日はこのへんで失礼~
PR
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