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2007/6/17開始 2007/8/10改装&リネーム                                                                    ©2006 Actozsoft, All right reserved. ©2006 Gamepot Inc, All right reserved.
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ラテール創作小説 Revolution

なかなか話が進みませんが、ベヒーモス内部編を書こうと思っていますが、
今回はその前哨戦ってところです。

とりあえずあげてみます(´・ω・`)



ラテール
ジエンディアサイドストーリー
            ~美月夜~

「第3話、ベヒーモスの体内へ」


[エリアス 野原地帯]

がっくりと肩を落とす美月夜の元に二人の冒険者がやってきて声かける。

「どうしたんだ?何かあったのかい?」

美月夜はしばし項を垂れていたが、呼び声に反応し顔を上げた。

「・・・あなた達は?」

「名乗るほどの者じゃないが、僕はクロカゲ。こちらは・・・」

「ヴァルアースよ。」

クロカゲの隣にいた女性は自らをそう名乗った。

「エリアスの街に向かうところだったんだけどね。ところでさっき見えたのはまさか
ベヒーモスかい?」

「そうだ!あの化け物は一体なんなんだ!?どうしてあんなものがここに
いるんだ!?」

美月夜は堰を切ったようにクロカゲに問いつめた。

「まあまあ、落ち着いて。まずは何があったのか話してくれるかい?」

そのクロカゲの声に美月夜は我に返る。

「すみません、実は・・・」

美月夜はひとまず異世界からやってきたことは伏せ、突然地中から大きな
モンスターに襲われ友人が飲み込まれてしまったことを告げた。

「それは災難だったね。恐らくさっき起こった地震が原因だろう。」

「すみません、取り乱してしまって・・・」

「別にかまわないさ。」

「あのモンスターは『ベヒーモス』。地中を移動し、たまに呼吸のために地上に顔を出すの」

「ベヒーモス・・・?」

ヴァルアースの発したベヒーモスという言葉に反応して美月夜は再度聞き返す。

「飲み込まれてしまった綾乃を助け出す方法はないんですか!?」

「うーん、それは難しいな。」

クロカゲは腕を組み考えこんだ後、美月夜に真剣な眼差しを向ける。

「方法がないわけじゃないが、かなり危険な手段だ。それでもかまわないかい?」

美月夜はクロカゲの真剣さに一瞬気圧されたが、すぐに強い意志を込めて見つめ返し、
こう告げた。

「俺には綾乃を見殺しにすることはできない。どんな方法でもかまわない、助かる
可能性があるなら俺はそれに賭けたい。・・・教えていただけませんか?」

「方法はいたってシンプルよ。あなたもベヒーモスに飲み込まれればいいの。」

「・・・なんだって?」

突拍子もないヴァルアースの提案に美月夜は我が耳を疑った。

「俺に死ねっていうんですか!?」

「話は最後まで聞いて、いい?」

「ベヒーモスはとても大きなモンスターだ。例えば腹をかっさばいて飲み込まれた人を
助けるっていうのはとても無理なんだ。方法があるとするなら、同様に体内に入り
ベヒーモスを中から刺激するしかない。うまくいけば吐き出してくれるかもしれない。」

「でもそれは・・・」

「ええ、方法というよりただの賭けよ。でも方法はそれしかないわ。どうする?」

美月夜はしばし考え込んだ後、意を決してこう言った。

「・・・やります。」

「やれやれ、よっぽど大切な人なんだね。」

「いや、そんなことは・・・」

慌てて弁解する美月夜を見てクロカゲは軽く笑う。

「ここで会ったのも何かの縁だ。微力ながら僕達も協力するよ。」

「そんな、これは俺の問題です。あなたたちまで危険な目に巻き込むわけには・・・」

「ベヒーモスの体内には当然モンスターもいる。君はモンスターを退けながら友人を
見つけ出す自信があるかい?」

「それは・・・でも・・・」

美月夜は躊躇ったが、ヴァルアースが後を押す。

「私達が決めたことだから気にしないで。あなたはその子を助けることだけ考えなさい。」

「・・・わかりました。ありがとうございます。」

「でもさすがに丸腰で飛び込むのは無謀だ。何か武器くらいは持っていったほうがいい。」

「武器・・・ですか。でも俺は武器なんて何も・・・」

美月夜は何気なく懐を弄った。そのとき地面に銀色の筒が落ちる。

(これは・・・ばあちゃんにもらったお守り?)

美月夜は筒を拾おうと地面に手を伸ばした。
銀色の筒を再度手にとったとき、筒の底に何やらボタンらしきものがあることに気づく。

「これは?」

美月夜は何気なくボタンを押してみた。

カシャン!!

すると筒の先から幾重にも筒状の物が伸び、美月夜の身の丈ほどの棒状の形態
に変わった。

「これは・・・まさか!?」

美月夜は伸びた筒の先に目を向ける。
その穂先は銀色の刃を携え、光を反射して輝いていた。

(全く、何がお守りだよ。孫にこんな物騒なものを持たせやがって・・・)

美月夜はふぅ、とため息をついた後、顔を上げた。

「でも今回は感謝するぜ、ばあちゃん!」

「それじゃ準備はいいのかな?」

「はい!・・・でもどうやってさっきの奴を呼び出すんですか?」

「ふふふ、それはね・・・」

クロカゲは怪しく笑った後、『ある物』を取り出した。

美月夜は呆れた表情で、その道具を見つめる。
それは地面を掘り返すために使うスコップだった。

「何の冗談ですか?そんなもの取り出して・・・」

「ふざけているわけじゃないわ。ベヒーモスは人や生物の足跡に反応して襲いかかる
習性があるの。
だからこのスコップで地面を掘り返して刺激すれば、ベヒーモスはきっと現れるわ。」

(本当かよ・・・)

美月夜はクロカゲに疑いの眼差しを向ける。

「まあ論より証拠さ。それじゃ始めるよ、君も手伝ってくれ。」

クロカゲは取り出したスコップをヴァルアースと美月夜に渡し、三人は一斉に地面を
掘り返し始めた。

(全く俺は異世界にきてまで何やってるんだか・・・)

美月夜はため息をつきながらも地面を掘り返した続けた。

ガチン!

(あれ・・・?)

勢いよく地面差し込んだスコップの先に何か硬いものに当たる。
その直後、地面に亀裂が走り、先ほど現れた大きなモンスターが顔を出した。

「ちょ、ほんとに現れた!?」

美月夜は驚き、その場から一歩後ずさる。

「よし、それじゃベヒーモスの体内に飛び込むぞ!」

その様子を見てとったクロカゲとヴァルアースは素早く美月夜の元にかけより、身構えた。
直後ベヒーモスはその大きな口をあけ、美月夜達に襲いかかる。

(待ってろ綾乃!俺がきっと助けてやる。そして一緒に帰るんだ。元の世界へ・・・!)

美月夜は覚悟を決め、クロカゲ、ヴァルアースと共にベヒーモスの口の中に飛び込んだ。

 


 



<あとがきがわりに>

いやぁ、この話は実は昨日書き終えたのですが、イラストのありがたみがなくなるので
一日ずらしての投稿です(ぁ

しかも本日色々とやることがありまして、この話もコピペだけとりあえずあげて諸事情を
こなしていたのですが、いざ終わって後書き書こうと思って開いてみたら、既に2件も
コメントが入っていてびっくりww

最近アクセス数も増えたようでとても感謝しております。
見ていただいている方がいる限り頑張って更新かけていきますので、改めてよろしくお願いします。

それでは本日はこのへんで失礼w
 

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